祖母、母から譲り受けた洋服を身にまとい、今月も〝チャーミングバスターズ〟が登場。今の時代では出合えない、オンリーワンの魅力が詰まった宝の品々……。服に込められた物語と愛情、受け継がれるセンスの源について話を聞きました。
プロップスタイリスト/ケイコ・ハドソンさん 受け継がれる母と祖母の一着vol.2

ケイコ・ハドソン
プロップスタイリスト
産まれたばかりの孫・ケイコさんを抱いた姿。現在91歳で、毎朝自宅の床を磨くことから1日が始まるという。
「祖母はとにかくジャケット好き。いろんな素材や柄のジャケットに素敵なブローチをつけた姿が印象に残ってます」。譲り受けた総柄アウターを白T&デニムで着崩したケイコ・ハドソンさん。「彼女は小柄なので、派手な服も上品に着こなせる。ニットも好きで、もらった〈バランタイン〉のカーディガンは留学時代によく着ていました」。祖母・サツ子さんのワードローブの中からケイコさんが選ぶのは、今の時代では見つからないもの、今の服と合わせても違和感がないもの。「祖母の服はとってもゴージャス。ラグジュアリーな服に〈ドクターマーチン〉の靴を合わせたり、私流に着こなすのが好きです」
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ケイコ・ハドソン
1986年生まれ。ヴィジュアルディレクター、セットデザイナー、プロップスタイリスト。ファッション、コスメティックス、フードに特化したヴィジュアル制作を行う。来年よりアメリカに移住する予定。
チャーミングバスターズとは?
90年代のアメリカで使われたスラング。女の子がなぜか惹かれてしまう人気者の男の子のこと。ジェンダーレスな今、おしゃれでその存在が魅力的なGINZAガールズを敬意と親しみを込めてチャーミングバスターズと呼んでいます。
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Photo: Yuri Manabe Text&Edit: Sakiko Fukuhara