2024年5月24日(金)日本時間、〈ルイ・ヴィトン/LOUIS VUITTON〉が2025 ウィメンズ クルーズ・コレクションを発表。スペイン・バルセロナのグエル公園が、ニコラ・ジェスキエールによる洗練されたフォルムで満たされた。
〈ルイ・ヴィトン〉が2025年クルーズコレクションをバルセロナで発表
ガウディ設計の公園に軽やかなカラーが舞う
1914年竣工のグエル公園は、建築家アントニオ・ガウディの作。モダニズムとカタルーニャ文化が出合うこの場所が、〈ルイ・ヴィトン〉の2025ウィメンズ クルーズ・コレクション発表の舞台となった。
86本のドーリア式の柱が並ぶハイポスタイルルーム(多柱室)に、ゲイリー・ニューマンやマルコム・マクラーレンの曲が響く。観客は緩やかな曲線を描くベンチに座り、ガウディが生んだ夢幻的な世界に没入していく。現れたモデルがまとうルックも、列柱の間から浮かび上がったような砂色だった。
軽やかな色味に、生き生きとしたカッティング。ガウディの情熱と独創性に刺激されたかのように、次々と新鮮なルックが飛び出す。明るく力強いそのエッセンスは、バッグや小物にも凝縮されている。
建築や芸術は、ニコラ・ジェスキエールの創造に欠かせない軸。110年にわたってバルセロナの街を見下ろす公園で、〈ルイ・ヴィトン〉の歴史にまた新たな1ページが加わった。
Text_Motoko KUROKI