メンズ特有の聞き慣れないファッション用語。すでに知っている人は復習を、初めての人は覚えておくときっと役立つキーワードをピックアップしました。
ネクタイや生地選びにあらわれるメンズの個性とは
メンズスタイルをつくる基本用語04
生地
数値化されたものを自分なりに比べるのが好きなメンズは多い。ウールの品質にTシャツの厚さなど、語れる基準が見つかるから。
oz
白いTシャツ1枚とっても、自分なりのこだわりがある。探す時に、ひとつの基準となるのが生地の厚さを表すオンス。3〜4オンスは非常に薄手。5〜7オンスはヘビーウェイトにあたり、よくボディに使われている〈アメリカンアパレル〉は6オンスが定番だ。分厚いTシャツで知られる〈キャンバー〉は8オンスがスタンダード。実際に着比べてみると、同じオンスでもブランドによって重さや汗の吸い方に違いがあるのがわかるだろう。
SUPER
主にスーツの生地に記載される、全世界共通の羊毛の細さを表す数字。Super 80’sからSuper 250’sまであり、18.5ミクロンの太さの繊維であるSuper 100’sを基準に、0.5ミクロンずつ細くなるごとに数字が10ずつ上がる。繊維が細いほどしなやかで、光沢や発色のよい生地となる。必ずしも数字が高い生地がよいわけではないが、目安としては100〜130くらいがビジネススーツ、パーティ用では数字の表記がより高いものを選ぶことが多い。
ネクタイ
大きく形は変わらないスーツスタイルにおいて、個性を出せるのがVゾーン。ゆえにネクタイは大事なのだ。
ディンプル
ノットの下につくる小さなくぼみのこと。基本はシングルディンプル。お葬式の際にはディンプルを作らないのがマナーとされるがビジネスシーンやパーティに関しては好みの問題。作ると陰影ができてVゾーンのアクセントになる。くぼみをふたつ作るダブルディンプルや、結び目が左右どちらかに偏ったアシメトリーディンプルもある。
ノット
結び目を意味するノット。まずは手軽でポピュラーなプレーンノット。ボタンダウンやレギュラーカラーといった、開きが小さく襟先が長いカラーと相性がよい。フルウィンザーとも呼ばれる、ウィンザーノットは左右対称のクラシックな結び方。フォーマルシーンにふさわしく、古典的なワイドカラーにぴったりだ。ちょうど中間にあたり、どんなカラーともマッチするのが、ハーフウィンザーノット。この3つを覚えることから始めよう。

Illustration_KAWADAHO Text_Ku Ishikawa Edit_Yu-ka Matsumoto