私たちはなぜドリス・ヴァン・ノッテンの作る服に惹かれるのか?彼のコレクションを見続け袖を通してきた人たちの、思い入れの深いパーソナルアイテムを通して、その根源を探ってみる。
👗FASHION
愛用のドリス・ヴァン・ノッテン、見せてください! vol.2
森田華代
エディター
上品で知性を感じられるところ。商業主義に偏り過ぎず、クリエイティビティを大切にしているところにも惹かれてきました。ドリス自身は、背中を見つめ続けていたい先輩、という感じの存在。引退した後を見据えての後輩たちへの目配りなど、到底およびはしないけれど、かくありたいと思わされます。テーラードのジャケットは16年春夏シーズンのもの。ドリスの服は基本的に、骨格がしっかりとした背の高い人に似合うと思うのですが、私は小柄。そして、服を選ぶときに体型に合うかどうかより、好き、という気持ちが先行しがちです。この一着もかなりオーバーサイズなのですが、チェックの柄や色、包まれるような感覚が心地よくて買うことを決めました。いまは彼の築き上げたものが、後進の若いクリエイターにとってのエネルギーになればいいなと願っています。
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Photo_Ayumu Yoshida Text_Aiko Ishii