今日は展示会、明日は撮影、明後日はパーティー(端っこでドキドキしながら)、1年365日ファッションを追い続けるGINZA編集部 員。その現場で見つけた、リアルにおすすめしたい、いやすでに買ってしまった、買いたいが銀行口座が(いや、家族が)がそれを許さない、そんなナイスのア イテムたちを、K・Y・C、編集部三姉妹が週替りでご報告します。今回は編集Cが吉祥寺で見つけた秋シューズのおはなし。
編集Cが見つけたマストバイ: 〈HARUTA〉のスポックシューズ

風がめっきり涼しくなって、この感じ秋だなぁと現実に引き戻された気分。Tシャツ一枚でゆるく過ごせる夏が好きすぎて、季節が変わるのが名残惜しい。だいぶ前から秋冬の撮影ははじまっているのに、そんなわけでまだ秋服に移れていなかったり…。まずは足元から変えてみるか、と思い出したのが今秋の一足にしようと狙っていたHARUTAのスポックシューズ。これといった装飾のない、プレーンなフォルムの革靴だ。ただ、甲と踵を覆う革が分かれていて、スタンダードだけれどひと癖あり、な存在感を発揮している。どんなボトムにも合いそうだし、靴下とのコーディネートも楽しめそう。なんといっても、これで8000円(税抜)という価格がうれしい。
この靴に出会ったのが、吉祥寺駅南口方面の雑居ビルの屋上にあるお店「SOFTS」。コアでおもしろいよ、と友人に薦められて知ったけれど、たぶん知らなければ行かない立地。
小さな店内には、店主の我妻さんが独自の審美眼で集めてきたユニークなアイテムがぎっしり。一点一点ストーリーがこもっていて、我妻さんの話を聞きながら洋服を見ると、そういうファッションの楽しみ方もあるのか、と新たな視点を与えられるよう。
キャップに見覚えのあるピンの刺繍が…”あなたの探しものは私”の意味って聞くと途端にエモい。
チャンピオンのスウェットにペインター松田水緒さんが動物を描いたもの。
HARUTAのスポックシューズも、元は3、4年前にお坊さんが履いているのを見て「これはいけるんじゃないか」とHARUTAに問合せたのが取り扱い始めるきっかけ。WEBに載せたところ、あっという間に人気商品に。HARUTAがオーダーを受けて作ってくれるので、レディースサイズの23cmもSOFTSでは作るようになったのだとか。自分だったらスルーしてしまいそうな出会いのシチュエーションから、自店で取扱うまでに結びつける行動力がものすごい。一見モードからかけ離れたものを、モードに見立てて着るのがいいともおっしゃっていたのも印象的だった。元はお医者さん用に誕生したというスポックシューズを、どんな風に履きこなそうかと想像が膨らんで秋支度がはかどるな。
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