22時に開ける冷蔵庫は明日からの元気をくれる宝箱だ。ほんのちょっとしたご褒美が入っている。自分を励ますために、今日もまた扉を開ける。
身体も心もさっぱりする「ピンクグレープフルーツとハーブの蜂蜜漬け」
自分へのごほうびレシピ「22時の冷蔵庫」vol.67

ピンクグレープフルーツと
ハーブの蜂蜜漬け
人付き合いも口にするものも、さっぱりしたものを好む傾向がある。
昔からそうだったのかと問われて振り返ってみると、案外自分はドライな人間なのかもしれないと気付かされる。
それがイコール“悪い”ということではない(と思いたい)。
常に濃厚なものを摂取し続けるのは飽きもくるし、何より疲れてしまう。
身も心もヘルシーでいるためにも“さっぱり”が好きなのだ。

・ピンクグレープフルーツ…1個
・ローズマリー…1枝(10〜15cm程度)
・蜂蜜…材料が全てかぶるくらい
ピンクグレープフルーツの外皮を剥いていく。
まずは頭とおしりの皮を5mmくらいの厚さで切り落とす。そして頭→おしりに向かって、果肉に沿うように外皮を包丁で剥く。
この時、表面の薄皮も一緒に剥いてしまうのがコツ。
次に薄皮から果肉を剥がす作業。
外側→中心部に向かって、薄皮に沿って真横から包丁を入れる。
中心部まで到達したら、外側に向けて刃先をクイッとひねるように動かすと、果肉がぽろりと取れる。この瞬間が気持ちいい。
皮を剥いたグレープフルーツとローズマリーを一緒に保存容器に入れ、全体にかぶるくらいの蜂蜜をかける。
丸一日寝かせて完成だ。
蜂蜜の甘さをたっぷり吸収したグレープフルーツは、そのままでもおやつにぴったり。
グレープフルーツとローズマリーの香りをまとった蜂蜜は、シロップとして使える。
ソーダやお湯で割っていただくのもいいが、お気に入りの食べ方はチョコアイスと一緒に。
アイスにひと回しするだけで、さっぱりデザートができあがる。果肉も添えれば完璧だ。
つい食べすぎてしまいそうになるのをグッとこらえ、明日の楽しみにとっておこう。
別の食べ方も試してみたくてウズウズする。
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Illustration_Natsuki Kurachi Text_Ryunosuke Nishimura