東京・日本橋三越本店の本館6階にある三越劇場に行ったことはあるでしょうか?
最近、ここで開かれる「三越落語会」に通い始め、改めて美しい劇場だなと思い、三越劇場見学会に参加したのです。すると、ただ観客として行くだけでは気づかないことに目が向きます。
客席の足元に、不思議なデザインの丸があるとか、舞台の左右に小さな扉があるとか。三越劇場に出演したことがある友達に「あの扉が気になって」と言ったら、「ああ、出入りしたよー」と気楽に言います。なんて羨ましい。
ちょっとかがんで通らないと入れないような高さなのです。それがまた、妙に気を引きます。
ガイド役の副支配人さんの説明によると、「建設当時の日本人の身長は低かったらしい」とのこと。翼を持つ獅子の銅像の真横に作られた扉、舞台裏につながっているのでしょうが、なんだか魔法がかかっているようにも見えます。いつか開けてみたい。
足元の穴は、空調なんですって。設計した人も、造った人も、ワクワクしたでしょうね。