韓国・ソウルを拠点に活動するアーティスト アン・テウォンによる日本初の個展「deep sea fish」がディーゼル・アート・ギャラリーにて、4月16日(水)まで開催中。2度目の来日という彼にインタビューを行った。
💭INTERVIEW
アナログとデジタルの狭間で生きる、アン・テウォン
日本初の個展で見つけた、新たな視点とは

韓国を拠点に活動するアーティスト、アン・テウォンはネット上で話題になったミームをモチーフに、AI技術や3Dモデルを取り入れながらアート作品を制作している。1993年生まれの彼は、思春期にスマートフォンが普及した“アナログとデジタルの間”の世代。どちらかの要素が欠けていると培われなかった、ハイブリッドな着眼点が魅力だ。日本初開催の個展「deep sea fish」から、今日のインターネット社会への考え方を探る。まずはその前に、自身がアートに目覚めたきっかけから話を聞いた。
——絵画や彫刻などさまざまなフォーマットに挑戦していますが、幼い頃から自然と芸術に触れていたのですか?
僕は英才教育を受けていたわけではありませんが、暇があればボールペンやクレヨンでイラストを描いているような子供でした。好きな漫画やアニメのキャラクター、ときには空想上のものまでも。と同時に、プログラマーだった父親の影響でデジタルの芽生えも早かった方だと思います。幼少期から自宅にPCがあったので、見よう見まねでキーボードをいじってみたり。ゲーム『スタークラフト』もよく遊びました。確実に今の自分の作風に影響を与えていますね。
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アーティスト活動を始めて間もない頃に描いていたスケッチ。
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Text_Minori Okajima