GINZA4月号「私たちの好きな、東京!」特集のカバーストーリーから、インタビューと一部掲載カットをWEB特別公開。
思い思いにルックを着こなし、撮影を終えた3人。共演作『片思い世界』でも仲睦まじい役を演じた彼女たちが自由に語らう洋服、東京、そして演技の話。この国を代表する俳優が今、紡ぐ言葉とは?
GINZA4月号の表紙に登場!
GINZA4月号「私たちの好きな、東京!」特集のカバーストーリーから、インタビューと一部掲載カットをWEB特別公開。
思い思いにルックを着こなし、撮影を終えた3人。共演作『片思い世界』でも仲睦まじい役を演じた彼女たちが自由に語らう洋服、東京、そして演技の話。この国を代表する俳優が今、紡ぐ言葉とは?
映画『片思い世界』は、脚本に坂元裕二、監督に土井裕泰という大ヒット映画『花束みたいな恋をした』コンビが再びタッグを組んだ新作。家族でも同級生でもないけれど、古い一軒家で共に暮らす美咲(広瀬すず)、優花(杉咲花)、さくら(清原果耶)。一緒にご飯を作って食べて、おしゃべりして、同じ寝室で眠る日々。そんな役柄を演じた3人はこの日も、互いの撮影を覗いたり、楽しそうに言葉を交わして笑い合ったりと、まさに映画さながらの空気感。
──まずは今回の撮影の感想をお願いします。
広瀬 私は〈ルイ・ヴィトン〉の春夏のコレクションを見に行かせていただいて、ルックも拝見していたのですが、それともまた違うテンションで面白かったです。撮影も楽しかった!
清原 楽しかったね。一着目に着たボディスーツ……初めてああいったお洋服を着用したので新鮮でした。素材がメッシュで、一見とっつきにくそうなのに親近感があるのも面白かったし。
杉咲 私は高校生のときに〈コム デ ギャルソン〉に心をつかまれて、そこからずっとファンだったのでうれしかったです。フェミニンな可愛らしさとエッジの効いたバランスが絶妙ですよね。今日の衣装もすごく好きでした。
杉咲さん衣装_目の覚めるような真っ赤のルックは、たっぷりのチュールが華やかなボリュームを生む。ブラウスの襟先がベルトになったデザインで、可憐さにパンキッシュなムードをプラス。ブラウス ¥ 104,500、スカート ¥106,700、中に重ねたスカート ¥67,100、ソックス ¥8,140、シューズ*参考商品(以上ノワール ケイ ニノミヤ | コム デ ギャルソン)
広瀬さん衣装_コレクションのファーストルックを飾ったパフスリーブジャケットは、今季のテーマを体現するアイコニックピース。構築的なシルエットに精緻なビジュー刺繡がハイコントラストな美しさを演出する。ジャケット ¥1,886,5 00、シューズ ¥325,600*共に予定価格、トップ ¥496,100*参考価格(以上ルイ・ヴィトン | ルイ・ヴィトン クライアントサービス)
清原さん衣装_今シーズンのトレンドであり、コレクションでも多数登場したスポーティなデザイン。フーディ、メッシュ、プラスチックバックルのベルトなど、スポーツ要素を取り入れたボディスーツには、レザーストラップが足に沿うグラディエイターシューズで軽快に。ボディスーツ*参考商品、シューズ ¥315,000(共にディオール | クリスチャン ディオール)
──お仕事でいろんな洋服を着られていると思うのですが、普段はどんなふうにファッションを楽しんでいますか?
広瀬 私、昔はこうありたいという理想像があって、そこにこだわっていた気がするんです。でも年齢を重ねて、いい意味でこだわりがなくなって、今はなんでも着てみたいって方向に変わりました。今は、色やシルエットとかも含めて、なんでも着てみたいかも。ブーツが好きで、今まではどんな服装でもはいていたけれど、最近は、綺麗な格好にあえてスニーカーを合わせたり。メガネなどの小物を入れて、少し力を抜いたファッションも楽しんでいます。
杉咲 すずちゃんはどんなに撮影が続く日でも朝が早くても、ファッションを楽しんでる印象がある。
清原 私は10代の頃からあまりこだわりというか、決まったテイストがなくて。時期によってデニムにハマったりはありましたけど、基本的には季節とか天気とか、その日のテンションに合わせて色を選んだり、というくらい。あえて言うなら、最近は散歩が趣味なので、動きにくいものはあまり選ばず、あくまでも日常に寄り添ってくれて、気に入ったものを探します。
杉咲 私もベーシックなものが増えてきました。最近はとくに長く着られるものを探したいと思っているので、あまり頻繁に買い物はしないですね。身長が低いぶん好みのものでジャストサイズのものと巡り合えることが少ないので、出合えたら「えいや!」と買ってしまいます。
──最近手に入れたアイテムでお気に入りのものがあったら教えてください。
広瀬 まだ届いてないんですけれど、ピンクのスニーカーを買ったんです。〈アディダス〉のサンバ。足元ってつい黒とか白とかになっちゃいますけれど、街でピンク色のサンバをはいている人を見かけて、可愛いなと思って。
杉咲 届くの楽しみだね。
広瀬 うん。楽しみ。
清原 私は軽井沢で作られているジュエリーブランドのネックレスとリングを買いました。
杉咲 軽井沢に行ったの?
清原 行ってないわよ(笑)。アクセサリーって気に入ったものをずっとつけるタイプで、あまり買わないんですけど、今年の誕生日に記念にと思って探していたときに見つけて。上品でさりげない静かなデザインが気に入ってます。
広瀬 シンプルなデザイン?
清原 リングはシンプルです。普段ネックレスは華奢なものが多いけれど、今回買ったのはちょっと存在感があるものなので、いつつけようかとドキドキしています。
広瀬 今日つけてきたらよかったのに。
清原 まだ……タイミングをうかがってます(笑)。
杉咲 私のお気に入りは、親しいヘアメイクさんにプレゼントしてもらったメガネです。一緒にお店に行って選ぼうと言ってくれて。今まではフレームが太めのものが多かったので、あえて細めで、運転するときにもかけられるようにレンズに色を入れてもらい、毎日かけています(メガネを取り出す)。
広瀬 〈アイヴァン〉!かけてみて。
清原 こっちも向いて(笑)。
杉咲 (笑)なんか恥ずかしい。
──普段ファッションの話題をすることは?
杉咲 (二人に)映画の撮影中、ずっと買い物してたよね?
広瀬 ファストファッションのサイトをずっと見てた(笑)。長く着られる上質なものも好きだけど、いろんな服を着てみたいと思って。
杉咲 私は実物を見ずに買えないんだよなぁ。
清原 インターネットで買い物しすぎて、私の場合、サイズ表みたらすぐわかるよ。
広瀬 これとこれを組み合わせたら素敵かも、って思いながら見てると楽しくて。
Photo_Taro Mizutani Styling_Tamao Iida Hair&Make-up_Masayoshi Okudaira(hirose) Hair_ASASHI(ota office_sugisaki), Keiko Tada(mod’s hair_kiyohara) Make-up_Asami Taguchi(Home Agency_sugisaki), Nobuko Maekawa(Perle management_kiyohara) Text_Lisa Mochizuki(interview) Text&Edit_Mika Koyanagi