料理上手4人が台所で使う器具や皿、調味料などをくまなくチェック。センスや趣味が凝縮された戸棚や引き出しの中は真似したくなる収納テクもたくさん。では、パトロールに出かけましょう〜。
🛋LIFESTYLE
GINZAキッチン警察 CASE1 「CAFÉ Red Book」オーナー 井上 愛さん
井上 愛
「CAFÉ Red Book」オーナー
築45年のヴィンテージマンションを2015年に購入し、住まいに対するすべての〝憧れ〟を形にした井上愛さん。
「台所はステンレス製のフレームキッチンをあつらえて、蛇口には〈グローエ〉の〈ミンタ〉を。道具を片付ける棚は掃除のしやすさを考慮して、キャスター付きのワゴンやキャビネットに。収納スペースも少ないので、定期的に断捨離を行ってモノを循環させています」。
夢の城は台所と居間の棚が横並びでもある。
「キッチンに立つ時間が長いので部屋の区切りはない方がいい。ゲストとの会話と飲食を一緒に楽しみつつ、調理もできますし。1人の時もテレビや窓からの風景を眺めたり、音楽を聴きながら料理します。同時進行の方が性に合っているんですよね」
グラスのディスプレイ
窓の寸法に合わせて木棚を造作。カップやグラスとともに、カトラリーも並ぶ。〈ケメックス〉コーヒーメーカーなどの道具類と〈マリアージュ フレール〉、京都〈一保堂茶舗〉などの茶葉も並列。
表にボウル類、裏に調味料
柳宗理のステンレスボウル13、16、19、23、27cmや大皿を収める特注棚の背面には醬油やみりんのストックが。「棚の奥に置いた器具は動かなくなるので、いっそのこと2WAYにしました」
ステンレスワゴンには鍋類
〈ル クルーゼ〉シグニチャー ココット・オーバル、〈クリステル〉深鍋、〈ウルシヤマ金属〉謹製 釜炊き三昧といった鍋と蓋、フライパンは〈無印良品〉のワゴンにまとめて保管している。
リビングの棚に紛れ込ませる
板をつなぎ合わせてDIYした書架。テレビ、レコードプレーヤー、本などのエンタメのコーナーに隣接してキッチン関連のアイテムもディスプレイしている。カゴの中にはエプロンやクロスを納めた。
扉の中に普段使いの食器
茶碗、取り皿、オーバルのプレート…。ざっくりと分類。所有する器の2／3がこちらに。「コレクション欲が無いため必要最低限に抑えています」。琉球ガラス、やちむんなど沖縄で入手したものが多い。
タッパー類などを収納
正方形の〈ジップロック〉コンテナーをスタッキングした上に丸型の保存容器を重ねて空間を有効活用。本体と蓋は分けている。バーミックス、はかり、すりおろし器、めん棒などの形状がまちまちな道具はアンティークの籐カゴに。
お菓子づくりの道具をひとまとめに
惣菜やスイーツのケイタリングの仕込みを自宅で行っていた時期もあり、マフィン、パウンドケーキの型やバット類を豊富に持つ。「パウンドケーキ型ではテリーヌを作ることもありましたね」
🗣️
井上 愛
中目黒駅の近くで23年間営むカフェは「辛さよりもフレッシュな香り」を追求したレシピのカレーで人気を博す。
Photo: Miyu Yasuda Text: Mako Matsuoka
