〈ケイタ マルヤマ〉デザイナーの丸山敬太が、今気になる陶芸・木工・硝子などの作家ものをセレクト。イベント「ナツの色彩り」は、2023年7月20日(木)〜23日(日)、南青山の「丸山邸 メゾン ド マルヤマ」にて開催。
🛋LIFESTYLE
丸山敬太がキュレーションする夏の陶器市
季節を彩る器や小物が百花繚乱！骨董、伝統工芸品も集う
「季節」はそれ自体でイベントだ、とつくづく思う。四季それぞれのワクワクに合わせて暮らしを彩ることは、日本ならではのエンターテイメントだという気すらしてくる。
梅雨明けが近づく今日この頃、身の回りも「夏」模様に整えたい！──そう昂っている人は、丸山敬太がセレクトした器が並ぶ陶器市「ナツの色彩り」へぜひ。
アジアのテイストを取り入れ、唯一無二でちょっとファニーな世界観を展開する〈ケイタ マルヤマ〉。デザイナー丸山は、器や工芸品にまつわるセンスもまた随一なのだ。
今回キュレートされたのは、日本各地で活躍する気鋭の作家たち。それに、ヴィンテージや伝統工芸の品々。土地や作家のカラーを見比べるのも楽しい。
元グラフィックデザイナーという経歴を持つ須藤拓也。高松市にて、オリジナリティとユーモア溢れる器を制作。
江戸初期からの皇室御用窯である、有田の辻精磁社。職人たちの秘伝の技で、柔らかく上品な光沢が生まれる。
teto ceramic roomは、目黒に在するアトリエ兼陶芸教室。日常を飾る個性的な器を多く手がける。
益子市を中心に活動する中川直人の作品は、多様な青の表情が魅力。
佐々木康弘も出展。益子焼の伝統を引き継ぎながら、モダンな食器等を創り出す。
質実とした佇まいの中に、異なる質感や色合いが繊細に共存する小川綾のプロダクト。
有田で作陶する照井荘は、韓国でのオンギ(キムチ壺)修行の経験も持つ。有田焼らしいまろやかな雰囲気に、現代的な感性が重なる。
涼やかなガラスの透明、すっきりとした白の質感は涼を呼ぶ。爽やかな配色と強い日差しに負けない鮮やかな色彩は、どちらもそれぞれ夏らしい。
吹きガラス作家のせきゆうこ。光と影、冷たさと暑さ、柔らかさと硬さといった相反する要素を併せ持つガラスを生み出す。
この夏は竹籠バッグに挑戦を。岩手県を拠点とする橋本晶子の作品は、日常に寄り添う温かみを持っている。
絹と綿で作られた籠は、ヴィヴィッドな色合いが素敵。作家のよしのやしまちは、鳥の巣からインスピレーションを得ているそう。
丸山が信頼を置く専門店からも、厳選のラインナップが登場予定だ。
中国磁器と家具を扱う「物色」。その名の通り、多彩なアイテムの中から好みのものを選ぶ楽しさを提供してくれる。
「利菴 」は、中国・朝鮮・日本の古陶磁を取り揃える。観賞用の美術品もあれば、日常使いもできる良品も見つかる。
「気取らずラフに楽しめる雑貨」をコンセプトとする幡ヶ谷の「u; generalstore」。フラワーベースやオブジェなどが展示販売される。
この夏を共に過ごす「仲間」となるアイテムを探しに。賑やかで楽しい「ナツの色彩り」へ出かけたい。
ℹ️
【ナツの色彩り】
会期: 2023年7月20日(木)〜23日(日)
場所: 丸山邸 MAISON de MARUYAMA
住所: 東京都港区南青山4-25-10
時間: 11:00〜19:00
Tel: 03-3406-1935
Text: Motoko KUROKI
