世界的な観光地であり、女子の永遠の憧れ、京都。この街にお引越ししたライターYが、ストリートから神社仏閣まで、初心者目線で見つけた気になるモノやスポット、イケてる人たちなどなど、フリースタイルでご紹介します。前回は〈ブノワ京都〉のアフタヌーンティー。
🛋LIFESTYLE
ライターYの京都通信 チャリで回って見つけた素敵なモノ Vol.16
西陣織の老舗が営む〈HOSOO LOUNGE〉
京都は伝統産業の街。陶磁器に漆器、仏具など、ありとあらゆるトラディショナルな技が息づいています。なかでもよく知られているのは染織、すなわち布を染めたり織ったりする技術。先染の紋織物である西陣織はその代表で、応仁の乱の際に山名宗全率いる西軍の陣地が置かれていたあたりに、都を離れていた織物職人たちが戻り拠点としたことが名前の由来。〈細尾〉は1688年にこの地で創業した老舗。伝統的な着物はもちろん、テキスタイルの美しさを生かした寝具やクッションなどホームコレクションや、〈グッチ〉とのスペシャルなコラボなど、ジャンルレスに展開しています。京都には工房のほか実際にアイテムを手に取って見られるフラッグシップストアがあるのですが、その一階の〈HOSOO LOUNGE〉が、落ち着いてお茶や食事も楽しめる上、西陣カルチャーを感じられるスイーツもいただけるという私的な推しスポット。
たとえば「かさね色目のマカロン」は、平安時代の貴族文化がインスピレーション。かさね色目とは、着物の衣の表地と裏地の色の組み合わせを重ねて表した「重ね色」と、十二単などの衣を何枚も重ねた配色「襲色目(かさねいろめ)」が合わさった古のたしなみ。それを令和の現代に、マカロンで表現してしまうなんて。
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Photo and Text: Hiroko Yabuki Special Thanks: Yuki Hatta