大胆にリノベーションを施したり、所狭しとお気に入りの雑貨を並べたり…自分の“好き”に忠実な人の部屋をスナップ。隅々までアイデアにあふれた実例を、これからのインテリアの参考に。短期連載 #十人十色のマイルーム
季節の花と過ごす愛着のあるワンルーム。フローリスト・uwaのお部屋
十人十色のマイルーム vol.5
フローリスト
uwa
季節の花と過ごす
愛着のあるワンルーム
10畳ひと間だが使い勝手がよく、なかでも独立したカウンターキッチンが目を引く。フローリストならではの、間取りを生かした花の飾り方を教えてくれた。
「その時季にしかない植物を生活に取り入れるようにしています。今はちょうど春の種が豊富。スイートピーやラナンキュラスなど、愛らしい佇まいのものは、小さくても、季節の彩りを身近に感じられます。本来は食器として使うグラスも、花器としてディスプレイします」
小ぶりなものをカウンターいっぱいに並べるのが定番。時には自身が作った大きな花束を持ち帰ることも。パートナーに喜んでもらえるのがちょっとした癒やしになっているそう。
「最近壁紙の色をペパーミントグリーンから薄ピンクに変えたんです。植物と色の相性がいいので、これからはグリーンも増やしてみようかと思っています」
花もそうだが、部屋に置くものを選ぶ基準は、ときめき。面白いなと感じたら、実用的でなくとも、思わず持ち帰ってしまう。ミニチュアのおもちゃやカラフルな石など、心をくすぐる小物がささやかな花々とマッチする。
住み始めて8年。なかなか離れられない理由は、周辺環境が地元の雰囲気と似ているから。ほどよく都会だが住宅街は落ち着いていて、行きつけの店もある。
「近所のベーカリーで買ってきたパンをパートナーと食べる。そんなスローな時間が楽しみの一つです」
Photo_Yuka Uesawa Text_Shoko Matsumoto