平成元年生まれのオタク4人組からなるグループ「劇団雌猫」が、わいわいトーク!メンバーである、かんさん、ひらりささん、もぐもぐさん、ユッケさんが月替わりで登場します。
今月は、GINZA7月号(6月12日発売)「東京ガールの古着案内」特集から連想して、「古着、ユーズド」についてかんさんとユッケさんがお話します!
劇団雌猫の“幕間におしゃべり” vol.01
平成元年生まれのオタク4人組からなるグループ「劇団雌猫」が、わいわいトーク!メンバーである、かんさん、ひらりささん、もぐもぐさん、ユッケさんが月替わりで登場します。
今月は、GINZA7月号(6月12日発売)「東京ガールの古着案内」特集から連想して、「古着、ユーズド」についてかんさんとユッケさんがお話します!
今回から、私たち劇団雌猫の連載がリニューアル!初回は、ユッケ&かんコンビでお届けします。
よろしくお願いします〜!本誌のテーマと連動しながらおしゃべりしつつ、引き続き皆さんのご相談に答える回も作っていけたらって思っています。
今回は「古着」がテーマ。私、中高生の頃(2004〜06年頃)にめちゃくちゃ古着にハマってて、クローゼットの8割は古着だったな〜。
あの頃、青文字系って言葉も流行ってた時代だよね!
そうそう、大阪のアメ村っていうエリアの古着屋さんに通ってた思い出がある。
アメ村、知ってる!その頃住んでた佐賀にはそういうお店がほとんどなくって、私が古着に出合ったのは大学生になって東京に出てきてから。下北沢、高円寺とかめぐったなあ。
いいなあ、逆に私は関西が長かったから、東京の古着の聖地みたいなエリアにずっと憧れてた。
私は「古着の白ワンピ着て、一眼レフ首から下げて中央線に乗る」って夢を持って上京してきたからね。
森ガールですね!?
そうだよ。宮﨑あおいさん、蒼井優さん…森ガール無双期!でも古着屋さんって、いい店ほどちっちゃくて入りづらかったりしない?緊張感があるから、店員さんと距離のある大箱のお店ばっかり行ってたな。
わかる。こだわりの強い店主を怒らせてしまわないだろうか…とか勝手に想像して心拍数上がる。神保町にいる気難しい古本屋の店主と同一視してしまっているのかもしれない。
そうそう、意外と優しかったりするんだけどね。あとやっぱり、好みの合う店主さんと出会えると嬉しい。
一点モノということも相まって、見つけたお洋服にめっちゃ愛着わくんだよね。
私も一度オタ活の遠征で行ったロサンゼルスのメルローズって通りで…。
さえぎって本当にごめんだけど、遠征でロサンゼルス行くの、結構気合入ってるね。
うん、某アイドルグループのライブに行ったのよ。今年解散しちゃったんだけどね…。
そうだったか…。なんかごめんな。続きを聞かせて。
古傷が痛むよ。でさ、その遠征先の近くに有名な古着屋さんが集まっている「メルローズ」っていうエリアがあって。せっかくロサンゼルスまで来たんだからと思って、記念に推しのメンバーカラーでもある青い花柄のワンピースを買ったの!買う時はすごく緊張したけど、今でも宝物。
オタ活×古着の完璧エピソードやん。
よかった(笑)。古着ってなんか宝探しっぽいよね。大量の服の中から、自分だけのピースを見つける感じ。
大人数アイドルの中から自分だけの推しを見つけたときとおんなじ物質が脳内で出るのを感じる。私たちの中高生時代って、ファストファッションがまだ登場してなかったから、おこづかいで買えるかわいい服っていうと結構お友達とかぶりがちで。古着はそれも回避出来るのが好きだったなー。
確かにそうだったね!最近古着屋さんに行けてないから、今度時間あるときにゆっくり見にいきたいなー。
いいね。久しぶりのお宝さがし。
私のお母さん、靴やアクセを集めることに興味ゼロみたいで、「ママのお下がりのアクセ」とかなくって。仕方ないから、古着屋さんで誰かのお下がりのイヤリングを買いました(笑)。
バーチャルお母さんだ。服やアクセだけじゃなくて、家具もセカンドハンドで探すのはおすすめ!我が家も、ダイニングテーブル、サイドテーブル、棚、椅子、ランプなどなど、結構ユーズドで調達している。
わ、実はうちもテレビボードがユーズド。あとはメルカリで「カルテル」っていうメーカーの「コンポニビリ」という収納棚を譲ってもらったことがある!!
コンポニビリって今調べてみたけど、丸っこくてツヤっとしてて、スターウォーズのR2-D2みたいでかわいい。名品と言われているアイテムなんだね。
そうそう。有名なブランドの家具って、新品は高すぎたり、そもそも手に入らなかったりするけど、たまーにメルカリとかヤフオクとかにあるんだよね。私は欲しい家具があったら、そういうフリマアプリを定期巡回して、出品してくれる人が現れるのをひたすら待つ。
すごい!気が短い私のような人間にはまねできない戦法だわ!!そしてさらに私は家具のブランドにも詳しくないので、良さげなヴィンテージショップのWEBサイトを1ページ目からひたすら全部見て回ってる。
ローラー作戦だ。それも今まで知らなかった家具に出合えて楽しそう!オタク的な目線でいうと、服や家具だけじゃなくて「グッズ」とか雑誌の切り抜きみたいな「資料系アイテム」も、セカンドハンドが命綱なこと多くない?
え、それわかる。私、セブチ(SEVENTEEN)のオタクになった時、ちょうど逆にセブチのオタクをやめようとしてた先輩から「グッズ全部あげるよ」って譲ってもらったの。サイゼで「継承の儀」したからね。
アツいな。仮に自分がオタ卒しても、これまで大事に集めてきたグッズを捨てるのって勿体無いし、先輩オタクから譲り受けるのめちゃくちゃいいね。かんが誰かに譲ったりもしたことある?
うん、部活で卒業生がユニフォームを後輩に託す感じでね…。宝塚歌劇の過去の雑誌を一式譲ったり。ユッケさんは?
友達同士のお譲り経験ではないけど、数年前、どうしても欲しかったL'Arc〜en〜Cielの90年代のツアーパンフレットを神保町の古書店で見つけた時は興奮したよ。めっちゃおしゃれなデザインでどうしても手に入れたくて、でもそれこそフリマアプリでは見つからなくて。ダメ元で音楽系の古書店に行って、店主さんに聞いてみたら「これだよね?いいパンフだよね〜」って言いながら、奥から1冊出してくれて。ドラクエの武器屋かと思った。
すべらない話すぎるでしょ!!神保町の古書店って、ジャンルでしっかり分かれていることも多いから、地味にオタクアイテムの宝庫だよね。昔の雑誌とかレアなグッズがポロッとある。
そうなんだよね。古着もグッズも、誰かの思い出を引き継いで、自分の「推し」として再生していくのが醍醐味。
ほんとだね!皆さんの「出合えてよかった古着」や「思い出のユーズドアイテム」のエピソード、ぜひ教えてくださいね!
Illustration_Maiko Sugiyama