クリエイティブな手段によって、地球と人のより良い未来を目指すデザイナーにフォーカスする〈RHC ロンハーマン〉の「Field of Dreams」。この春夏は、ボタニカルダイに着目。天然染料によって生まれた、独特な発色、個性のある風合いが魅力のアイテムが登場する。
〈RHC ロンハーマン〉の次なる新作は、草木染めアイテム。天然染料の優しい色合いに、ほれぼれ

さまざまな企業がSDGsの取り組みを実施するなか、〈ロンハーマン〉では、2030年までに自社事業のCO2排出量を実質ゼロに、また使用電力を可能な限り削減することを目標に定めています。そして千葉県に太陽光発電所を新設するなど、目標達成のために大胆な施策を実行させてきました。
この春夏、〈RHC ロンハーマン〉がSDGsに対する取り組みにおいて注目したのは、染色。天然染料を使えば、有害物質を含む汚水を最小限に抑えて布を染めることが可能です。そこでボタニカルダイを施したアイテムを展開することに。草木染めゆえ、一点一点、仕上がりが異なります。その「ゆらぎ」の、なんと魅力的なこと!
エイトン
こちらのスカートは〈エイトン〉の別注アイテム。3色展開で、オレンジはミモザ、パープルはマロウで染めたのだそう。なかでも推しは、写真下の柔らかい雰囲気の色出しにこだわったという、シャクヤクで染めたピンク。シャクヤクは茎の先に花を咲かせることから、美しい女性の姿、立ち振る舞いに例えられることも。身につけるだけで、所作まで綺麗になってしまいそう。
原材料から仕上がりに至るまで、生産者との密なコミュニケーションを大事にしながら、目に見える生産背景できっちりとしたものづくりを行う〈エイトン〉。新作スカートは、歩く度、春の風に舞う花のようなドラマティックなシルエットに。スカート¥58,300(エイトン×RHC|RHC ロンハーマン)。
マイシンクス
優しい発色のタイダイ柄ワンピースは、〈マイシンクス〉のもの。群馬県にある創業100年の染色工場に依頼し、ミモザと藍を用いて、着る人も見る人もエネルギーで満たすような、華やかなイエローと藍色に仕上げてもらったのだそう。
〈マイシンクス〉の定番でもあるアメリカンコットン100%のテレコ素材。滑らかな肌当たりや着心地の良さが魅力のこのテレコ素材を、タイダイ柄に。ワンピース¥42,900(マイシンクス|RHC ロンハーマン)。
〈マイシンクス〉ではさらに、藍独特の渋みを生かしたメキシカンパーカーも展開。深みのあるインディゴカラーは、シンプルなコーディネートであっても、さらりと纏うだけで装いをエレガントなムードに格上げしてくれます。
大きなポケットや長めの袖がアクセントのメキシカンパーカー¥39,600(マイシンクス|RHC ロンハーマン)。
ボタニカルダイが施された服は、植物が芽吹く季節の訪れの、わくわくする気持ちに寄り添ってくれるよう。草木が萌ゆる美しい地球の未来のため、こういった環境に優しいファッションアイテムにも、目を向けてみてください。
【RHC ロンハーマン】
Text: Ayako Tada