〈ユナイテッドアローズ〉からデビューしたブランド、〈アティセッション〉。ディレクターには25歳の四谷奈々可さんが大抜擢。ゲストとともに、ファッションの楽しさをシェアします。
自分らしい装い、どう決めてる?四谷奈々可のおしゃれトーク vol.1
GUEST 小川李奈(俳優)
Vol.1 今月の話題
“自分らしい装い、どう決めてる?”
──全3回の連載初回は、友人同士のフランクなガールズトークから。
四谷 李奈は、よく一緒に遊ぶ仲良しグループのひとりです。普段は大勢で食べたり飲んだりばかりですが(笑)。
小川 奈々可は、女子会でもいつもおしゃれ。ストールやタイツなど、差し色の使い方もすごくかわいいんです。普段はどこで服を買っているの?
四谷 ほぼヴィンテージで、スリフトストアみたいなところで掘り出しものを探すのも大好き。李奈は?
小川 私も、地元の湘南界隈にあるヴィンテージショップで買うことが多いかな。
四谷 人と被りたくないという思いが根本にあるけど、時代背景と照らし合わせるのもヴィンテージの面白さ。デニムなら、ステッチやパーツとか。古着=ロマンという考え方にすごく共感できるし、実際ディテールをもっと知りたくなって、関連本を読み込んでみたりしています。
小川 私は美大に行ってカルチャー系の友達が増えたことも理由かな。それまでまわりはサーファーばかりで(笑)。
四谷 あとは〈アワー レガシー〉が好きで、毎シーズン何かしら買い足しています。一見シンプルなのに、何年経っても色褪せない洗練された味がある。とても共感するし、私たちが目指している方向性にも通じる部分があって。今後〈アティセッション〉でも取り扱う予定です。
──ところで、その日に着ていく服は、どのようにコーディネートしている?
小川 服を選ぶことに朝の時間をとられたくなくて、前日から決めておきます。そもそも手持ちの服で、何パターンか組み合わせが決まっているんです、スティーブ・ジョブズみたい?
四谷 私も、前日にすべて準備したい派。ロケーションや会う相手、天気などを考えるのはもちろん、インスタグラムやピンタレストを検索しまくって、何ならマインドから探る。ジャケットでかっちりしたいのか、ウェルネスっぽいゆったりした気分なのか。自分のモードの確認作業から始めてしまいます。
──お二人も年齢が近いですが、〈アティセッション〉はMDやPR、ヴィジュアル制作のクリエイターに至るまで、20代半ばによるメンバー構成ですよね。
四谷 等身大の感性から生まれる新しいベーシックが最大の強みと考えていて。
小川 同世代の仲間となら、〝かっこいい〟や〝かわいい〟と感じるポイントがズレない分、面白いものが生まれそう。
四谷 まさに。このブランドではそういうところを大切にしたくて。よい意味で既成概念を覆したいというか。ただトレンドを追っているだけではなく、機能性やスタイルよく見えるバランス、フェミニンのさじ加減。自分たちの求めるスタイルに真摯に、細かなことにも妥協せず、数年後も新鮮に感じられるものをつくっていきたいと思っています。
Photo_Wataru Kitao Styling_Nanaka Yotsuya Hair&Make-up_Moe Hikita Text_Kanako Uchida