鮮やかな色を大胆に組み合わせ開放感を大切にした部屋づくり。北欧からパリ、NY、ベルリン、ソウル。ファッショニスタの自宅を拝見！
🛋LIFESTYLE
世界の憧れスイートホーム コペンハーゲン編
コペンハーゲン
ヘレ・ホグスブロ・クラッグ
Helle Høgsbro Krag
デザイナー、フローリスト
パートナーの母から受け継いだ自宅は、1873年に建てられた4層建ての家屋に手を加えながら長年暮らしてきたもの。街の中心地近くの、緑あふれる静かな一角に佇む。
「“シンプル”には興味がないんです。つい最近、家中を自分たちの好きな色で塗り替えたところ。玄関はピンクに古びた赤の床、緑の階段から続く3階はエッグノックイエロー、寝室はラベンダーと紫の2色で安らげるように。アンティークの家具と旅やフリーマーケットで買い集めた小物や絵、花々で飾りつけています」とヘレ。ファッションからインテリアまで幅広くデザインする彼女のセンスが生かされている。
暖かい季節には窓を開け放し、庭やオープンキッチン、リビングに友人たちが集う。 「北欧テイストの明るさと自由なスピリットがありながら、決して冷たくはない家。それが愛すべき我が家です」
パリのメルシーで買った仏軍で使われていたテーブルに、古いアルネ・ヤコブセンのマホガニーのグラプリチェア。ランプや絵はデンマークの年代物。
2階は落ち着いたブルーグレーの壁のワークスペース。手前がギタリストであるパートナー、ジョナスのデスク。ヘレナは奥の窓際。
キッチンはデザイン・バイ・アスのカスタムメイド。カッティングボードやセラミックは蚤の市などで手に入れたものが多い。
タツノオトシゴがユニークな古い水族館のアンティーク家具にオットー・H・スヴェンソンの絵や古い小物が調和する。ギターは息子ギルバートの手作り。ガラスの花瓶はイタリアのプーリア州を旅したときに見つけた。
彼女らしさが詰まったリビング。ソファはジ・アパートメントで見つけたパトリシア・ウルキオラのモローゾ。クッションはヘレのブランド〈CREME DE LA CREME À LA EDGAR〉。
ラベンダーにウッドが落ち着く寝室。服はミュージアム・オブ・ズーロジーで購入したデンマーク製の古いワードローブに収納。モロッコのベルベル族のラグが目を引く。
家のヴィンテージの多くをパリのフィル・デ・フェールで購入、階段横の鏡台や鏡も。天井の可愛い丸いランプは〈ノーマン コペンハーゲン〉のもの。
Photo: Nathalie Krag Text&Edit: Aiko Ishii
