編アシKTの持ち込み企画!第7回目のナンパに成功したのは、3ピースバンド「羊文学」のギターボーカル、塩塚モエカちゃん。彼女が選んだ行き先はディープな下町、清澄白河。シャッターの降りた商店街をなんとな〜くブラブラするのも悪くないよね。凍える冬の夜空の下をたくさんの笑顔で暖めて、「今日はとびきりのデートをしよう!」
編アシKTが気になるあの人と♡vol.7 羊文学のギターボーカル・塩塚モエカちゃんと歩く夜の下町









ネオンが可愛い仲通り会。
昭和の香る商店をふら〜っと覗くモエカちゃん。
商店街に所々在るベンチ。一休みする余裕って大切!
ゴールドラメ入りのキラキラソックス、星5つ!
凛と真っ直ぐな視線にドキドキ♡
歩いていたら突如現れた丸いブロック。どこかへワープしそうな予感!
まるでアート!今度はオブジェのようなレンガを発見。「思ってた以上にゴツゴツして硬いです(笑) 」
100円ローソンに行ったら絶対買うというお気に入りのチーズコロッケ。








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1 / 8今日のデート服、コーデのポイントは?
普段はワンピースを着ることが多いけど、ダラっと見えてしまうのは嫌だから、スカートを履いて女の子らしくピシッと決めてみました。ピンク色のシャツは古着屋の「BOY」で買いました。店主のTOMMYさんとは仲良くさせてもらっていて、よく遊びに行きます。スカートはZARA、靴はフリマで2000円!
今日は、夜の清澄白河をお散歩デート!どうして清澄白河を選んだの?
清澄白河にある現代美術館に時々行っていたんですけど、休館中になってからは全然で。この間TVで特集されてるのを見てたら「最近どうなんだろう?」って懐かしい気持ちになっちゃって。夜の清澄白河は初めてなのでワクワクします。
今年10月、初アルバム『トンネルを抜けたら』をリリース
音楽をはじめるきっかけはどこから?
幼稚園の頃から歌うことが好きで、人前に立ったり目立ちたがり屋なタイプだったんです。両親も音楽が好きで、家族でドライブするときは必ず音楽がかかってました。初めて触れた楽器はピアノ。お稽古に通っていたけど長く続かなくて、小学4年生の時に今弾いているギターに出会いました。その頃は、仲良しの友達とYUIのカバーを必死に練習してましたね(笑)
歌手になりたいと思うようになったのはその頃から?
ずっとです。小学生の時、2分の1成人式っていうのがあって、その時に歌手になるって宣言してました。この間幼稚園の卒園アルバムを見てたら、そこにはアイドルになりたいって書いてて(笑) あの頃は、絶対音楽で食べて行くんだって言い張ってたんですけど、音楽を仕事として生活することがどういうことなのか分かってきたのは最近です。
街を歩いててファンの子に声をかけられたりする?
声をかけられたことはないけど、ツイッターに書かれたことはありますね(笑) 電車での目撃情報とか(笑)
へぇ~!それはツイッターで自分のハッシュタグを調べて見つけるの?
ライブした後は、お客さんがどう思っているか気になって調べることが多いです。こういうことってあまりしない方が良いなって思うんですけどね。良いことばかりじゃないけど、全部ありがとうございますって気持ちで見てます。
今ハマっていることは?
機材を調べること!ギターのエフェクターをネットでず~っと調べてます。一個一個めっちゃ変な音が出るんですよ。エフェクターって「ロマン」みたいな感じ。足元にいっぱい並べて絵の具のパレットみたいにしたくて。あとは、貯金。ちまちま貯めて、ギターだったり高価なものを買ってます。
お買い物はどこら辺でする?
下北が多いかなぁ。原宿の「otoe」っていう古着屋さんもすごい好きなんですけど、機材を持ってることが多くて最近は全然行けず。下北沢の古着屋「ヒッコリー」にはよく行きますよ。でも実際は、リサイクルショップで買い物することが多い。安いところでいかにお得で良いものを買えるかを意識してます。
ライブの時、衣装で心がけていることはある?
前までは、メンバー全員で白い服を着てたけど、ちょっと違うねってなって、ここ最近は普段着です。いつもはパンツを履くことが多いけど、ライブのときはスカートだったりワンピースを着るようにしてます。メンバーが三人なので、ステージの見え方を大事にしてて。スカートが揺れるとステージを覆ったように見えて、動きを大きく魅せることができるんです。ライブを口実に服を買ったりするのは楽しいですね。
モエカちゃんの今オススメの曲を教えて!
高木正勝さんの『かがやき』ってアルバムをずっと聴いてます。私が日本で一番尊敬している方です。このアルバムは高木さんが京都の山奥に引っ越して、町の人たちと一緒につくったもので、おばあちゃんの声が入っていたりして面白いんですよ。散歩のBGMとして聞くと、ただの散歩が映画になるみたいな。目の前に新しい世界を映し出す音楽。民族音楽みたいなアルバムもあって、それを図書館で聞いていた時、荒れ狂う海が見えました。
モエカちゃんが作詞している歌詞は、メンバーとどうやって共有するの?
私が好きにやらせてもらってるんですけど、歌詞の意味ははっきり伝えないで演奏のイメージを共有してます。だけどそこにこだわりは無くて、強要はしない。全然違う方向にいって、自分が想像していたものと違うものができたりする方が楽しいんですよね。完成したものを共有するんじゃなくて、まだ生まれたばかりの状態、弾き語りを送って共有する方が新しいものができる。自分の思い通りにやるんだったら、グループじゃなくて一人で良いし。グループならではの楽しみです。
2018年、どういう年にしたい?
2月に新しいシングルを出すので、CDづくりを頑張りたいな。もっと色々なイベントにも出てみたい。最近は自主企画に呼ばれることも多くなって、そういったものも一つ一つ丁寧にやっていきたいです。でも、良い意味で不真面目に(笑) 自由に縛られないスタイルに憧れます。音を出すこと、それを楽しむことを忘れずに!
今の自分は好き?
あんまり好きじゃない。どっち付かずになってる感がすごくて。でも充実してるから…やっぱり好きかも。今の自分は好きだけど、明日の自分はわからないですね(笑)
天気予報では今年一番の寒い夜と聞いていたけど、本当に寒かった!撮影後は、清澄白河駅すぐそばの沖縄料理屋『でいご』へ避難。海ぶどうとソーキそばを食べてお腹いっぱい暖まりましたとさ!モエカちゃん、楽しいデートをありがとう。
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塩塚モエカ
スリーピースロックバンド羊文学のVo.Gt。2016年Shimokitazawa Sound Cruising、FUJI ROCK FESTIVAL ROOKIE A GO-GO出演。2017年10月にデビューEP「トンネルを抜けたら」リリース。
Photo: Kanna Takahashi