部屋に入ってまず目に入るこの場所には、住む人のセンスが表れるはず。オリジナリティが光る3名の自宅を訪ねました。
お邪魔しま~す、玄関になに置いてる?

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NATANE
モデル、フォトグラファー。母と共に立ち上げたアクセサリーブランド〈añil〉のディレクションも行っている。
ハンドメイドの一点ものでお出かけ前の気分をアップ
アクセサリーや鍵、移動中に読む本など、日常的に持ち歩くアイテムをディスプレイ。物を失くしてしまうことが多いため、出かける前にサッと手に取り、家に着いたらすぐこの場所へ戻すよう心がけているのだとか。「手の形をしたオブジェは、コロナ禍の外出自粛中に粘土を使って自作したもの。我ながら上手く作れたので気に入っています。左側の器は同じ陶芸教室に通っている友人の作品で、真ん中にある青緑色のガラスはお土産でいただきました。毎日目に入る場所に、まわりの人の想いが込められたものを置くことで、温かい気持ちになります」
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安藤菜々子
〈jigyeo〉ディレクター。何もしない時間を楽しむためのアイテムを提案するプロダクトブランドを主宰。
身支度を仕上げる必須アイテムが集合
自らリノベーションした部屋に暮らす安藤さんが愛用するのは、〈offcuts〉のレザートレイ。革靴を作る時の端材を活用するという姿勢に共感して購入したそう。韓国のプロダクトブランド〈positiv〉のインセンスホルダーも、アクセサリー置きとして活躍中。「革とガラスの質感が好きで、この場所にも取り入れました。出かける直前までバタバタしがちな私は、玄関で口紅を塗り、アクセサリーを身につけ、香水をまとって最後の仕上げをすることが多いです。そうすれば、“あとは財布とスマホさえあればOK!”と元気に家を出発できちゃいます」
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石田一帆
フリーランスディレクター。ディレクションするアパレルブランド〈1/f (CLOTHING) 〉が2022年秋に立ち上がったばかり。
小さなスペースにも長く愛用できるものを
上質でナチュラルな雰囲気が心地よい石田さん宅には、金属や陶器、紙など個性豊かな素材のトレイがずらり。ポプリやスプレーなどの香りもののほか、革靴ケア用のブラシも空間になじんでいる。「真鍮のトレイは、福岡の『H.L.D.』で入手。経年変化によって色合いが変わっていく様子も楽しんでいます。〈ETHNI9〉の黒いトレイは、実は餃子タレの器なのですが、腕時計やアクセサリーを置いておくのに便利なんです。和紙でできたコースターの上には、青森ヒバのマルチスプレーを。消臭・除菌効果があるので、気づいた時にシュッとしています」