7月のエンタメをレビュー!GINZA編集部がレコメンドする新刊をご紹介。
🎨CULTURE
1938年の夏『台湾漫遊鉄道のふたり』 楊双子
7月のG’s BOOK REVIEW
『台湾漫遊鉄道のふたり』
楊双子
![(三浦裕子訳/中央公論新社/¥2,200)](/_next/image?url=https%3A%2F%2Fapi.ginzamag.com%2Fwp-content%2Fuploads%2F2023%2F07%2F4dd823af79b0ae0517d34a60b38697d5.jpg&w=3840&q=75)
1938年夏、おきゃんで食いしん坊の作家・青山千鶴子は、招待された台湾で4歳下の有能な通訳、王千鶴と出会う。台湾縦貫鉄道に乗り込み、千鶴が教えてくれるさまざまな台湾の味に魅せられる千鶴子。仕事上の立場、植民地と帝国の関係を乗り越えて2人は親友になれるのか。会話の楽しさが導く先に用意されていたいくつもの仕掛けがラストの感動を膨らませる。お腹も胸もいっぱいになる極上の一冊。
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Recommender: 北村浩子
フリーアナウンサー、ライター。今月心に残った文。「私は十分に強いのです。私にふさわしい信頼をください」(『台湾漫遊鉄道のふたり』より)