6歳のときに両親をHIVで亡くし、叔父夫婦に引き取られた自身の幼少期の体験をもとにした『悲しみに、こんにちは』で長編監督デビューしたカルラ・シモン。彼女の長編2作目となる『太陽と桃の歌』(公開中)は、かつてはシモンの祖父が、現在は父の兄弟らが桃農家を営むスペイン、カタルーニャの奥地にある、アルカラスが舞台。3世代にわたって大家族で桃農園を守ってきたソレ家が、地主から夏の終わりに土地を明け渡すよう迫られ、最後の収穫を迎えることになる。演じるのは、妹役を引き受けたベルタ・ピポをのぞき、オーディションで選ばれた演技未経験のキャストたちだ。それぞれの考えで居場所を守ろうとすることで亀裂が生まれていく大家族の様子が、他人事とは思えない圧倒的なリアリティで映し出される。変わりゆく農家、そして、家族の物語を生き生きと描き、2022年のベルリン国際映画祭で最高賞・金熊賞を受賞したカルラ・シモンが、彼女の映画づくりについて語る。
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