ちゃんと息抜きできてますか?忙しい毎日から少しはなれてリフレッシュするのも大切。遠出でも近場でもできるみんなの“私ならではの旅”を集めました。GINZAMAGでオーガニック先進国ドイツからヘルシーなパスタレシピを連載中、料理家あっこさんからのオススメは?
ベルリン在住、料理家あっこさんがおすすめ!健康・自然派志向なお土産ベスト5

こんにちは!ベルリン在住8年目、あっこです。
最近ではベルリンに遊びに来る日本人も増えていて、街でも日本語が頻繁に聞こえてくるので驚いています。90年代ブームでベルリンのファッションやノリがトレンドになり、LGBTQにもオープンな街なので、自由な空気を求めて世界中からたくさんの若者がこの街に遊びにきている、ヒップスター・ベルリン、そんな様子。
クラブでドロドロになるまで遊んで謳歌するのも良いですが、ただ汚い街をぶらぶらして人々を眺めたり、テンペルホフ空港で寝転がってぼーっとしたり、スーパーで買い物して料理したり…と、仮の住人になって日常生活をしてみるのが面白いかも。きっと日本との違いに驚くことがたくさんあるはず。普段忙しくて気付かなかったことや、考える余裕のなかったことを考えたり、何か新しいアイデアが思いつくかもしれない、そんな街だと思います。
この街にはいわゆるおしゃれなショップはほとんどなく、70年代で時が止まったような感じもあって、そこがいいところだとも思うのですが、それじゃちょっとつまらなすぎるので、GINZA読者の買い物欲を刺激するベルリンならではのお土産を紹介します。
Best5・エキナセアとアンゴシン
エキナセアとアンゴシンはどちらもお花のエキス。ドイツは自然のハーブやホメオパシーなどヨーロッパの漢方的なものがごく一般的で普通の薬局(Apotheke/アポテケ)で手軽な値段で売られています。エキナセアは20錠で7ユーロほど。
「あれ?風邪かも?」と思った瞬間にはエキナセアを一日2、3錠、ラムネのように舐めます。味も美味しくて、子供も大好き。免疫力をアップするハーブなのでこれを飲めばだいたいひきかけの風邪をひかずにすみます。私の場合次の日にはすっかり忘れるほど効くのでこの8年で風邪は2回しかひいていません。
アンゴシンは抗生物質のような作用があるので、すでに風邪をひいてしまった!という時に飲みます。もちろん効かなかった時には病院で薬をもらいますが、むやみに薬を飲む前にこちらを試す価値あり、副作用もほとんどなく安心。
Best4・珍しい&新しいヘルシーフード
ドイツのヘルシー食材のおすすめナンバー1はグルンケルン。
だんだん日本でも認知されてきているスペルト小麦(古代小麦。品種改良をされる前の種。なので栄養が多くてグルテンが少なくてクリーン)がまだ熟す前の状態なので、鳥や虫が寄ってこないため、最初からほとんど農薬を使う必要がないという、さらにクリーンでヘルシーな穀物。モチモチとしてじんわりとした深〜い旨味があり、とても懐かしい。私は初めて食べた時、おじいちゃんを思い出して遠い目になってしまいました。玄米と同じように炊いて、少しミキサーなどで潰してから炒めた玉ねぎとハンバーグにして食べると最高!スープに入れても美味しい。
一番右の砕いてあるタイプだと、一晩水につけなくても調理できるので簡単です。料理が好きな方、食べ物が好きな方には是非オススメ。
Sonnentor(ゾンネントア)のお茶やシロップ。このブランドは実験的で複雑なブレンドの美味しいお茶、ドリンク系が豊富。
ビーツのラテは暖かい豆乳やオートミルクと合います♡ピンクがガーリー。
こちらはターメリックのシロップ。お砂糖を使わずに果物や多様なスパイスを組み合わせて作られています。好みの濃さに水で割って飲みます。
My raw joyのトリュフ3個入りボックス。ロー・オーガニック・ヴィーガン・チョコ・トリュフが3種類入って3ユーロくらい。至福の味。小さくて軽いのでお土産の大量購入に最高!
などなど。日本ではなかなか見つからないヘルシーフードがプチプライスで色々あります。
Best 3・オーガニックのスキンケア、お風呂グッズ
ベルリンはオーガニックが大ブーム。200メートル歩いたらオーガニックショップに当たります。日本ではまだまだ高級品のオーガニック化粧品もベルリンで買えば半額くらいとちょーお得!
Kahdi (カーディ)というアーユルヴェーダのブランドのアムラのヘアオイル。(右)アムラは髪や肌に良いという果物です。とにかくめっちゃいい匂いで癒される。
香り系だったらWeleda(ヴェレダ)もドイツの老舗ブランド。パインのバスミルクが超オススメ。本当にいい匂いでリラックスできてこちらも日本の半額くらい。
douce nature(ドゥーシェ・ナチュア)というイタリアのブランドの石鹸シャンプー。見た目も可愛くて泡立ちも良くてリピート。小さくて軽くて形も可愛くてお土産にもぴったり。石鹸だとプラスチックのボトルに入ってないところもエコロジー。7ユーロ前後です。
bergland (ベルグランド)のハチミツのクリーム。ピュア蜂蜜感のこってりしたクリームは匂いも落ち着く。日本の友人何人かにお土産に買ったらその後も催促されています。小さいサイズで4ユーロほど。
Best 2・フリマで見つけるアクセサリー
ベルリンの人はエコが大好きなので、毎週土曜と日曜はいろいろなところでフリマが開催されています。まだ使えるものは捨てずにリサイクルして、地球にヘルシーを目指しています。(もういいだろってくらいボロボロのものも多数)
そんな中でもヴィンテージのアクセサリーが小さくて軽くてお土産にも自分用にもオススメ。日本にはない、面白い幾何学的なデザインが見つかります。時々買い付けのお仕事もしているので以前買い付けた商品の写真をどうぞ。
トルコ人のぐちゃぐちゃのストールから激安の一品を掘り出すのもよいですが、手も汚れるししんどいので、ギンザ読者にオススメはアルコナプラッツのフリマ。状態も良くアクセサリーから照明などの家具まで小綺麗なお店が多いです。小さめのフリマなので、その後すぐ近くのベルリン最大規模のフリマ、マウワーパークを茹でもろこしをかじりながら流し見するのも良いです。今年始まった新しいフリマ、NK Flohmarkt や地元っ子に人気の川沿いのマーケット、nowkoellnフリーマーケットではアーティストの作品なども見つけられます。私はnemesis airの扇子を狙っています。
ネメシス・エアーのリーナとその作品。ベルリンならではのアーティストDIYのストールも結構あります。
Best 1・トリッペンのアウトレットで自分にお土産
90年代に日本でも大流行した靴、Trippenもドイツ発。医療用矯正靴を作っていた人と靴デザイナーの2人が始めたブランドで「人間工学に基づき徹底した履き心地を追求」というコンセプトのとおり、ヒールの靴でも歩きやすく、ドイツらしい質と機能性の高さにプラスして、ヨージヤマモトとコラボしたりとデザインも変なものが色々あって面白い。ベルリンのアウトレットではB品、(と言ってもほとんど気にならない程度の傷があるくらい)が日本の値段の三分の一くらいで買えます!
ちなみに私は4年前に買ったこのサンダルが去年切れてしまい、こちらのお店に持って行ったら修理していただけました。日本に持ち帰ってもリペアサービスがあるようです!
4年目なので少々傷がついていますが、まだまだソールもすり減らず、幅広足でも形もそれほど崩れず、今年もガンガン履いています。タフです。
そして最近もう1足購入。
右足首のところに少しシミのようなものがあるのがB品の理由とか。でもこれって革自体の傷ですよね。私的には全く問題なし!どちらも125ユーロ、日本円で約15,000円でした!このクオリティーの革、非常にタフな縫製でこのお値段!4年以上履けるし、リペアもしてくれる…。大事に長く履きたい気持ちになります。日本から旅行の方は免税になってさらにお買い得になります!
シンプルなグラディエーターで可愛くないですか?こちらもストレス・フリーの履き心地。最高です。ありがとうございます。
以上です。
ちなみにベルリンではいつでもエコ・バッグを持ち歩くのがルールです!
Trippen Outlet
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あっこ
渋谷で6年ちょっとおでん屋をしていたが、震災をきっかけに2012年よりベルリン在住。「ROKU Berlin」としてベジタリアン~ヴィーガンのケータリングとレシピのお仕事。近頃はペースト作りにはまっている。今年のホリデイは去年に引き続きギリシャのアテネへのチケットを押さえました。