出会いもラブストーリーも突然だ。犬も歩けば棒に当たるし、街を歩けばメンズにぶつかる。
メン・イン・バッグ vol.4 キム テフンさんとカバンの中身

どうも、お久しぶりの銀座ドープネスです。都会の喧騒から離れたいと思いつつ、渋谷へ涼みに来てしまいました。何かと賑わうM下公園を横目に、目指すはキャットストリート。
メンズ・イン・ザ・パーク
「キャットストリート公園」東京都渋谷区神宮前6-29-3、スケートボードや自転車の乗り入れは禁止。
ってあれ?ひと休みするつもりが、メンズを発見。
「そこのメンズさん、こんにちは!」
「こんにちは。メンズじゃないよ、キム テフンです。」
「何してるの?」
「夜の渋谷を撮影したかったけど、この辺じゃドローン飛ばせないみたいで落ち込んでる。」
「ドローン・・・それは残念だったね。気分転換に、カバンの中身でも見せてよ。」
「いいですよ。」
テフンさんのカバンの中身。
1.MacBook Pro 13インチ、2.Apple Magic Mouse2、3.iPhone11、4.JO MALONE コロン、5.卵焼きキーリング、6.AirPods Pro、7.Mavic DJI mini2、8.よろし化粧堂 リップバーム、9.小銭入れ、10.Nintendo Switch、11.MOUNTAINFIELD モーニングナッツ、12.名刺入れ、13.montbranc 財布
「へえ、映像系の会社に勤めてるんだ!」
「この小型ドローンも仕事で使うためにテスト中。とにかく出張が多いから、各地で映像をサンプリングしてます。昨日も日帰りで沖縄から帰ってきたとこ。」
「楽しそうだけど、結構ハードだね。」
「うん。撮影はITシステムで行うけど、カメラの設置は手作業だからね。少なくとも30〜100台で大量の映像を撮って、それを1つにまとめることで、凄く鮮明で滑らかな自由視点映像が作れる。」
スポーツやフェス映像などFR SQUAREの5Gコンテンツも作成。画面を触ると視点がスイスイ自由に動かせる。
「時代の最先端って感じ!それにしても大変そう。」
「たとえ優れた技術や機材が手元にあっても、いいものを作るには、やっぱり生身の人間のパッションが必要だなって思います。」
「VRやARもいいけど、実際に行われているものをリアルに画面から感じられるのがいいね。」
「映像はダイレクトなメディアだから面白いよね。学生時代もよく個人的に作品を撮ってたから、ここで知識をつけてゆくゆくは制作を再開したいと思ってるよ。」
テフンさんの今日の服装。
「明日も朝早いから、そろそろ帰ろうかな。」
「また出張?」
「今度は福岡。あ、帰り道でジュース飲みたい。」
「あっちに自販機あったよ。」
「その可愛い小銭入れ、年季入ってるよね。」
「この柄は『五方色(オバンセ)』といって、韓国の伝統的なカラーパターンなんです。自分がどこに居ても故郷を思い出せるように、実家から持ってきた。」
「素敵な考え方だね。」
「でも韓国には去年の夏から帰れてない。お正月に帰り損ねてそれっきりだよ。」
「日本に来てからはどれくらい経つの?」
「留学を機にこっちへ来て、もう6年目になるよ。もはや日本は言語だけ違うホームって感じ。」
「海外で働いてる今がキャリアにも勉強にもなってるし、韓国へ戻って特に何かしたいってわけじゃないんだけどね。
こんな状況でも帰りたいと思うのは、やっぱり恋人や家族に会いたいから。」
制限されることで見えてきた、本当に会いたい人や大切なもの。
2020年という長い夜がもうすぐ明ける。来年も楽しみだ。
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銀座ドープネス<br />
1994生まれの乙女座。ラッパーではない。今年一番シビれた映像は、ユーチューバー・くーねるさんの「ナマズが捕れたのでさばいて料理」。
Edit: saori uemura