独創的な活動を展開している人たちは自宅もオリジナルな魅力たっぷり。個々の感性が作る心地よいインテリアが素敵な暮らしを覗いてみました。
🛋LIFESTYLE
広々としたリビングで名作椅子と生活する|クリエイターたちの快適空間に潜入 vol.10 ディレクター・石田一帆さん

広々としたリビングで名作椅子と生活する
石田一帆
ディレクター
時間があれば物件サイトを見ている、という石田一帆さんは1、2年に一度のペースで住まいを変えてきた。今の家は日当たりのよさと、20畳もあるリビング・ダイニングが決め手。
空間の軸として迎え入れたのが、北欧ヴィンテージのエクステンションテーブルだ。6人座れる大きさに合わせ、あえて一脚ずつバラバラで椅子を新調した。その結果〈Yチェア〉や〈S33〉などマニアも唸るラインナップに。全体的にシンプルなトーンでまとめつつ、ソリッドなマテリアルも取り入れて、ほっこりしすぎない塩梅が見事。
「引っ越しの度に持ち物を見直す中で、長く愛せる家具や道具と一緒に暮らしたいと思うようになりました。仕事をする時は〈カール・ハンセン&サン〉の〈CH88〉に座ることが多いですね。アーム部分が腕のツボを刺激するのにちょうどいいんです(笑)。リラックスしたい時は〈ピエール・ジャンヌレ〉の〈イージーアームチェア〉。椅子によって気分が変わるのが面白いし、美しいプロダクトはずっと眺めていても飽きません」
“いいものを大切に使いたい”という思いはキッチンにも反映されている。
「フライパンは鉄、カッティングボードは木、炭酸メーカーやフードプロセッサはステンレスというふうに素材感を統一しています。別々のメーカーでもチグハグな印象にならないし、手入れをしていくうちに味が出てくるところも魅力です」
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石田一帆
クラフトビール「NORM beer」を手がける他、フリーPRとしても活動。
Photo: Yuka Uesawa Text: Mariko Uramoto