本棚にずらっと並ぶ、70体のE.T.のぬいぐるみ。よく見ると、すべて同型・同種類・同サイズ! 持ち主は、〈fragment design〉に所属するコジローさん。聞くところによると、カマー社のSHOW TIMEレーベルから出たもののみ蒐集しているといった徹底ぶりだ。
「最初に出合った一体は、幼い頃に叔母がプレゼントしてくれたこの子。肩に縫い傷があるのですが、兄に腕を引きちぎられ、母が繕ってくれました。泣きながら修理をお願いしたのを覚えています」
本棚にずらっと並ぶ、70体のE.T.のぬいぐるみ。よく見ると、すべて同型・同種類・同サイズ! 持ち主は、〈fragment design〉に所属するコジローさん。聞くところによると、カマー社のSHOW TIMEレーベルから出たもののみ蒐集しているといった徹底ぶりだ。
「最初に出合った一体は、幼い頃に叔母がプレゼントしてくれたこの子。肩に縫い傷があるのですが、兄に腕を引きちぎられ、母が繕ってくれました。泣きながら修理をお願いしたのを覚えています」
そのノスタルジーからか、15年前から同じぬいぐるみを見つけると、つい手が伸びるようになったという。
「購入し続けているのはこれだけなんです。ちなみに現行品はなく、ヴィンテージのみ。すべて映画公開当時、1982〜83年頃に作られたのだと思うのですが、主にeBay、国内だと輸入物の雑貨やおもちゃを取り扱っているお店で探しています。あえて紙タグが残っている品だけを選んで買っていますが、なにせ大ヒットした映画。ぬいぐるみも星の数ほど販売されたので、キリがなさそうです(笑)。また、工場の場所によって特徴が異なり、台湾製は目の色が濃く、韓国製は鼻の穴が描かれています。別ヴァージョンの素材や目を使っているのも稀にあるそうです。一体一体、それぞれ微妙に違うところがあるのも、“同じもの”をコレクションすることにハマったひとつの要因かもしれません」
Text_Fumika Ogura