生活の中に溶け込み、新しいインスピレーションを与えてくれる。そんな作品を制作するクリエイターの美意識とは?アートのように楽しめる日用品について話を聞きました。
🛋LIFESTYLE
毎日使えるアートピースと創る人 〈moil〉デザイナー・石上理彩子
石上理彩子
〈moil〉デザイナー
毎日使うものこそ
アートのように楽しみたい
「ジュエリーブランド〈moil〉をローンチしたのが2017年。“装身具”という枠を飛び越えて、物自体からストーリーが感じられる一点物を作りたいという思いが募り、アートラインの〈moil O〉を始めました。譲り受けた食器や廃材を使ったアートからスタートし、22年にはモイル・カトラリーの制作に挑戦。食卓をもっと面白く豊かにできたらいいなと、コロナ禍に構想していたアイデアです。ユニークなフォルムが特徴のオージープランツをモチーフに、真鍮を切り出し、曲げ、磨いて作っています。取り分け用の大きな物から、ティースプーンやバターナイフ、和菓子フォークまで。テーブルに華を添えるように、並べてもらえたらうれしいです。“ホールドする・置く”といった用途のためだけではなく、オブジェとして成立するものを、と制作したのがインセンスホルダー。アートと日用品、両方の役割を担う〈moil O〉のアイテムは、私自身も普段使いして楽しんでいます」
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Photo_Yuri Manabe Text&Edit_Sakiko Fukuhara