生活の中に溶け込み、新しいインスピレーションを与えてくれる。そんな作品を制作するクリエイターの美意識とは?アートのように楽しめる日用品について話を聞きました。
🛋LIFESTYLE
毎日使えるアートピースと創る人 〈LAN〉デザイナー・井上 蘭

井上 蘭
〈LAN〉デザイナー
ガラスの個性に魅せられて
さまざまなプロダクトを創作中
「昔からガラスのマテリアルが好きで、ヴィンテージグラスを買い集めてきました。自分のネイルサロンで、趣味で作ったアクセサリーを販売したことがきっかけとなり、本格的にガラスワークブランド〈LAN〉を始めることに。まあるい形のincense stand Aが最初の作品で、蓋がついたglass pot、次にオブジェや花瓶類と、ラインナップも増えてきました。蓋を外すと一輪挿しとしても使えるperfume bottle vaseは特に人気。自分でも花を生けることが多いのですが、茎を切って短くなった花の居場所がないことに不便さを感じていて。この蓋には短い植物を挿せるのが便利なんです。あと、薄くて繊細なガラスよりもぼてっとしたフォルムが好きなので、〈LAN〉の商品も厚みがあり、いびつな形のものが主。ガラス制作を学んで5年以上経ちますが、溶かしたガラスの動きはわがままで、ちょうど良いいびつさで留めておくのが難しいんです。その面倒さも可愛いんですよね」
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Photo_Yuri Manabe Text&Edit_Sakiko Fukuhara