今冬SNSなどで話題となった静嘉堂文庫美術館の「ほぼ実寸の曜変天目ぬいぐるみ」。国宝をグッズ化した制作背景とは。
モフれる国宝が爆誕!?「ほぼ実寸の曜変天目ぬいぐるみ」

「曜変天目」は南宋時代に中国福建省で作られ、虹色の光彩を放つ斑紋の美しさから、室町時代より最上級品とされている茶碗だ。ぬいぐるみにはその模様が煌く様子もこだわり抜いてプリントされており、触れるだけでも想像が膨らむ。
開発者のEast代表・開永一郎さん曰く「あえて陶器とは対照的な柔らかい素材を選びました。形をそのまま再現した理由は、両手で包み、持ち上げ、愛でるという擬似体験をしてほしいから。なので“ほぼ原寸”に。そして持ち上げた次は裏を見る動作をしますよね。だから底側の釉薬のたまりや偏りもこだわりました。もちろん、ぬいぐるみにもその膨らみがついていますよ。重さも実物と同じ276gにしたかったのですが安全のために断念。いつか再挑戦したいです」