生活の中に溶け込むように存在している、極プライベートなアイテム、声高に主張しないけれど、そっと暮らしを支えてくれている日用品。センスのいい人たちはいったいどこの何を使っているの？機能、デザイン、色、手触りなど愛着やこだわりコメントつきでお気に入りラインナップをお楽しみください！
🛋LIFESTYLE
部屋の雰囲気作りに欠かせない照明とチェア：119人のリビング用品リスト
flame + minä perhonen〈推薦者: オモムロニ。／雑貨コーディネーター〉
ミナ ペルホネンのテキスタイルと、照明ブランドであるフレイムのコラボ。本体は陶器製で、手仕事の質感が味わえる。ほかに、ファブリック違いや本体の素材違いもラインナップ。「夜になって明かりを灯すと、独特のファブリックが浮き上がってきて、すごくきれい」。スタンドライト コロン tambourine charcoal gray ￥48,000（フレイム＋ミナ ペルホネン | フレイム）
MOBLEY WORKS〈推薦者: 平野太呂／フォトグラファー〉
店舗内装とオーダー家具のアトリエによる受注生産の椅子。座面の高さ違いやカラーが選べる。「うちではひとり掛けの赤とペンドルトンの生地を張ったもの、ふたり掛けの黄色を使っています。もともとふたり掛けはなかったけれど『あったらいいのに』とオーダーしたら定番にしてくれました」。Deschutes Bench オイル仕上げ ふたり掛け ロータイプ H43×W80×D31cm ￥38,000（モーブレーワークス ）
飛松灯器〈推薦者: 森岡督行／森岡書店店主〉
磁器照明作家の飛松弘隆が、大正から昭和初期に見られたミルクガラス製の電灯傘に惹かれ、現代にふさわしく発展させた。「北向きの住宅の安定した光のような、ほのかな明るさはほかにはない美しさ」。シェードのタイプは写真のオープンのほか、ハーフクローズなども。シェード Cone M open odd line #3H9×W21.3×D21.3cm ￥32,000＊真鍮灯具は別売り ￥4,700〜（飛松灯器）
NEW LIGHT POTTERY〈推薦者: 木村舞子／スタイリスト〉
素材の質感を引き出す最小限のデザインが、このブランドの持ち味。Bulletシリーズは、真鍮の経年変化が楽しめる。「インダストリアルなデザインをベースに、ひねりを加えたモダンなたたずまいが素敵。私が購入したのは大理石のシェード。真鍮と光のコンビネーションが絶妙です」。Bullet flat shade marble white φ19×H7.9cm ￥73,000（ニューライトポタリー）
Artek〈推薦者: 野口アヤ／ギャラリーオーナー、 ファッションデザイナー〉
フィンランドのアルヴァ・アアルトが1933年にデザインした、バーチ材を折り曲げたレッグが特徴の名作。さまざまな配色がそろう中、野口家では座面が白のタイプを選択。「モダンだけれど温かみのあるルックス、スタックできる使いやすさ、適正な価格。どこをとっても優れていて、ロングセラーの理由を使うほどに実感」。スツール 60 H44×W38cm ホワイトラミネート ￥26,000（アルテック）
ERCOL〈推薦者: 石川ひろ子／ヘア＆メイクアップアーティスト〉
時代もデザインも異なる黒い椅子をそろえる石川さん。昨夏、その1脚が壊れたのをきっかけに購入したのが、1920年から続く英国アーコール社の代表作。「ずっと欲しかったこの椅子は、仲間入りしてすぐ、なじんでいます。積み重ねられるので同じものを増やすことも検討中」。スタッキングチェア ブラックカラー H77×W45×D50cm ￥90,000＊クリアカラーは￥70,000〜（アーコール | ダニエル元町）
Frank Lloyd Wright〈推薦者: 松原博子／フォトグラファー〉
近代建築の巨匠と呼ばれる建築家、ライトが冬をすごす自邸のためにデザインしたフロアランプ。直線的なフォルムや六角形のベースに彼らしさが表れている。「シェードの部分に和紙が使われていて、少し日本的な雰囲気がいいんです。大きくて、これを灯すと部屋がやさしい明るさに」。タリアセンウエスト H153×W35.5×D66cm ￥181,000（フランク・ロイド・ライト | ヤマギワ ）
Babaghuri〈推薦者: 岡本敬子／服飾ディレクター〉
一本の木から手彫りをした、一刀彫りの小さな椅子は、ずっしりと安定した使い心地。ひとつひとつ、職人が手をかけて形づくり、チークの自然な木目を生かすために亜麻仁油や蜜蝋のワックスでフィニッシュしている。「かなり低めで、テーブルのようにも使えるのがポイント。本をのせたり、座ったり」。チークスツール φ35×H17.5cm ￥80,000（ババグーリ | ババグーリ清澄本店）
デイリーユースの愛用品を教えてくれたみなさん！
森岡書店店主
森岡督行
銀座にて「一冊の本を売る書店」を開業。古いビル好きとしても知られる。
スタイリスト
木村舞子
百々千晴氏に師事。独立後は雑誌や女優のスタイリングを幅広く行っている。
ギャラリーオーナー、
ファッションデザイナー
野口アヤ
2020年春夏、サステイナブルを意識した新レーベル〈ayanoguchiaya〉がスタートする。
ヘア＆メイクアップアーティスト
石川ひろ子
ビューティとファッションをトータルで捉える、センスとテクニックが魅力。
フォトグラファー
松原博子
本誌連載「その日の花。」撮影担当。いつかプロダクトデザインをするのが夢。
服飾ディレクター
岡本敬子
講談社『mi-mollet』でコラム連載中。著書には『好きな服を自由に着る』（光文社）。
雑貨コーディネーター
オモムロニ。
雑貨やギフトのセレクトを行う。文藝春秋より『DAILY GIFT BOOK』発売中。
フォトグラファー
平野太呂
スケートカルチャーをベースに多方面で活躍。大の猫好きでも知られる。
Photo: Yoshio Kato, Naoki Seo Text: Rie Ishikawa
