No.328 / 2024年9月12日発売

MAGAZINE

〈無印良品〉理想の白シャツの条件

PROMOTION

“肌の知性”をアップデートする新成分を配合！

進化した美容液「ル・セラムⅡ」で、お疲れ肌に潤いのご褒美を

山だけじゃない！街でも大活躍

〈ザ・ノース・フェイス〉 のパーフェクトバッグ「BC fusebox 2」と一緒に

「ルミネ新宿」がリニューアル。注目したい新進気鋭3ブランドをピックアップ！

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8月1日「やっぱり家の日」にイケアと考えた家での平等。

コンビネーションから生まれるユニークな可能性 02

〈BAO BAO ISSEY MIYAKE〉3色が重なるグラフィカルな「TRES」

GINZA部員も夢中のオールインワンソープで秋を始める

〈マジックソープ〉サンダルウッドジャスミンの魅惑の香りで何を洗おう？

マジックソープ, ドクターブロナー

ディレクター船曳ひろみさんに独占インタビュー

「ルミネ新宿」がリニューアル！そのオープニングを彩る〈ànuke〉とは？

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フジロック'24で出会ったおしゃれさんをスナップ！

フェスは〈KEEN〉で楽しみ尽くす

〈ル ラボ〉の「シティ エクスクルーシブ コレクション」を求めて世界へ旅に出る

ginzamag.comの人気連載をチェック

LIFESTYLE

No.327 / 2024年8月9日発売

ジェントルマンのトピックスvol.05

FASHION

田舎まんじゅう 、焼き鳥、キャラメル、チョコレート、寿司、ハヤシライス、団子…ほかにもたくさん！

『虎に翼』イメージイラスト（3/4）／まつもとりえこ

CULTURE

持ち歩けるキャンバスにあなた自身の物語を描いて

バイレード　バッグ　〈DJ Scribble Tote Bag〉

ブルックリンを拠点にMIXスタイルを満喫

スタメンTシャツ2024夏vol.06

海と山に囲まれた理想郷

家族の宝物、天然でわんぱくな愛犬フク

COLUMN

ジョニー楓「愛となぐさめの星占い」

都心のワンルームから郊外の素敵な一軒家まで、センスのよい人の自宅をSNAP！おしゃれだけど実用的。センスのよい人たちが暮らしている部屋の「リアル」が盛りだくさん。インテリアの参考に。2018年12月から続くginzamagの人気連載。

私と部屋

毎日22時に更新。タロット使いのJON（犬）が、あなたのために毎日リーディング。その日の「対策」を星座別にお伝えします。

JON（犬）の毎日占い「 今日を過ごすヒント」

占い師章月綾乃さんによる、12星座別月間占い。星の声に耳を澄ませれば、過ごし方のヒントが見えてくる！ あなたの現在地点と今月の運勢は？

章月綾乃「開運レター占い」

おしゃれな人の持ち歩きコスメや、ポーチの中身を紹介。美の3か条、お気に入りの美容アイテムも伺い、美しさの秘密に迫ります。2018年4月から続く、ginzamagの人気連載。

きれいな人のポーチの中身

動くイラスト「メタ・イラストレーション」で注目を集めるクリエイター小川雄太郎さんが手掛ける連載漫画『トップスドッグズ』。洋服を模した犬のキャラクター“ロン”のゆる〜い日常をお届け。

トップスドッグズ

ちょっと扉を開けさせてください

GINZA6月号

いま知りたいメンズ服アップデート版

GINZA7月号

GINZA8月号

GINZA9月号

GINZA10月号

Hannah Godley 

ハナ・ゴドレイ／ヘアスタイリスト

今回はイギリス出身のヘアスタイリスト、ハナにインタビュー。 
彼女との出会いはロンドンコレクションでした。シーズン中の会場で、本当に沢山のヘアスタイリストさんと出会います。その中でも意気投合したのがハナでした。まず、彼女はとにかくお洒落でボロボロのコートを着ていても独特な”theイギリス人”的なカッコ良さが滲み出ているのです。 
話し方はとてもソフトでふわ〜っとした雰囲気を持っているのですが、作品は情熱的でハードな物を作っていて、何だかそのギャップに惹かれて話しかけたのがきっかけでした。
今はイギリスの注目ガールズバンド「The Last Dinner Party」のヘアを担当していたり、とにかく音楽が大好きで、時間があればパンクのギグやノーザン・ソールを踊りにクラブに行ったりと、カルチャードップリの"theロンドンヘアスタイリスト”です。私はロンドンに来て早13年くらいになりますが、仕事や生活に追われ、自分がここに来る前に憧れていた、ハナみたいな音楽やカルチャーと戯れながら肌でヘアスタイルを感じる生活は殆ど経験しないままここまできてしまいました。なので、この出会いをきっかけにロンドンならではのパンクやロックのコアなライブやイベントにハナに連れられて体験してみたいなと思っています。そして初期に思い描いていたロンドンライフを今更ですがやってみようと考えているところです（笑）。
彼女の作るヘアスタイルはとてもライブ感があるなと思っていて。スタンプではない。コピー商品ではない。モレットにしてもチェルシーカットにしてもちゃんと彼女から産まれている感じがする。バックグランドが違う私には真似出来ない本物のオーラは、やっぱり見ていて憧れます。イギリスのヘアカットといえばヴィダル サスーンの1ミリの世界線でのカットテクニックを想像する人も多いかもしれません。が、彼女の場合はセクションも取らず、クリップも使わずに髪をつまんでレザーでバサッと切る、まさにパンク。この彼女の創りだすスタイルのファンは沢山います。私もその中のひとりです。

さて、その彼女に何をしようか考えに考えて、ボサボサのヘアエクステンションをクリップでただ止める。これに辿り着きました。クリップは近くのマーケットで1ポンドで購入。これをつける事でエクステンション付きの髪飾りに見えるのがいいなと思ってつけました。今回は、頑張って時間をかけて作ったのがばれるヘアデザインだときっと彼女自身とミスマッチになってしまう。なので力が抜けた何か…ということで、ポイントはエクステンションはボサボサであると言うこと！（笑）。　とにかく彼女のゆる〜い生っぽい雰囲気は変えたくなかったので直線やグラフィックなどの自然に馴染めないテクスチャーではなく、ラフで彼女に溶け込みやすい素材にすることで異物感をなくす。そして彼女は70’sとパンク両方の要素を持っているので、ヒッピー調チェルシーカットにしました！！結構これはどんな人がつけても可愛い気がするので、皆さんもやってみてください！！

彼女から本物のパンクバイブをちらほら感じて気になったので、どういうバックグランドを持っているのか、本人に色々とインタビューしました。読んでみてください！ 
当時のカルチャーを知ることができる、ハナのお父さんとお母さんの写真も。

What is your name／where you come from what do u like me to put as your occupation.
あなたについて教えてください。

Hannah Godley, I’m a Hairstylist Stylist and I live in east London, but I’m originally from a small town in the north of England.
名前はハナ・ゴドレイ。ヘアスタイリストで東ロンドンに住んでいます。

When did you find your style and what influenced you or inspired you?
いつ自分のスタイルを見つけましたか？そして何から影響を受けましたか？

I found my style at a very young age through my parents. I grew up in a small town in the north east of England called Grimsby. My dad was part of the scooter scene that went in hand with the northern soul scene in the north of the uk. 
Growing up my dad would always take me to scooter rallies and northern soul weekenders. 
The women would typically have shorter hair, Chelsea cut styles and 60s mod influenced cuts. I think this is why I always wanted to have short hair and where my passion for cutting these styles comes from. 
The northern soul scene is very much about the music and these nights are all about the specific dancing and the hair and clothes you wear. 
I’m very inspired by the people that go to these nights and the energy around the music and dancing. 
I found this energy again when I moved to London and started going to punk nights and rock gigs. 
I get inspired a lot through music and people in bands, or who go to these nights. 
They are the real people who often cut and dye their own hair, I love this diy aesthetic, uneven or imperfect hair. 
But I also love the perfect 60s mod cuts and half shaved bits - Chelsea cuts on girls from the northern soul scene. A bit of a mix match of scenes that shape my style and the way I cut hair.
イギリスの東北にあるグリムズビーという小さな街で育ったのですが、両親の影響で幼い頃に自分のスタイルを見つけました。私のお父さんはイギリス北部のノーザン・ソウル時代に出てきたスクーター文化に関わっていました。 
お父さんは私をスクーターレースとノーザン・ソウルの集会に連れて行ってくれました。そこにいる女性たちは皆ショートカットやチェルシーカットスタイルで、60年代のモッズに影響された髪型をしていて。だから私はいつもショートカットと、この時代のヘアスタイルを好んで作るのだと思います。 
ノーザン・ソウルというのは、音楽を中心としながら特別な髪型とファッションでダンスするのです。私はこの集会に参加している人たちのエナジーやダンスにとても影響されました。ロンドンに住み始めた時にも、パンクやロックのギグでそれと同じものを見つけました。バンドメンバーや音楽、それを観にくるお客さんたちからも影響を受けました。自分たちでカットやヘアカラーをした左右非対称なパーフェクトではないリアルDIYヘアスタイルに惹かれます。60年代のモッズヘアのカットや頭の半分を剃って作るノーザン・ソウルでよく見られるチェルシーカットも魅力的。それら全てをミックスしたものが私の作るスタイルになっていると思います。

Have you ever had any other style in the past.
今までに他のスタイルをしていた事はありますか？

My style has always been a mix of mod, 60s, 70s, punk but also a bit hippy. It’s a mix of everything that inspires me through music &amp; fashion but also my parents when they were young mods.
私のスタイルはいつも60〜70年代とパンク、そして少しだけヒッピーが入っています。これらはすべて音楽やファッションに影響されてできたものですが、両親がモッズ文化にどっぷりだったので、その影響も。

How do you feel your personality connects to your appearance?
自分の性格と見た目はどうつながっていますか？

I’m a reserved quiet person and I think I speak more through my style and appearance.
私は控えめで物静かな感じなので、ファッションで自分を表現しています。

And just to finish off i'm a hair stylist working in fashion and wanted to know how much of your style is about how your hair is looking?
私はファッション業界で活動しているヘアスタイリストなのですが、あなたの装いは髪型がどの程度、影響しているのか知りたいです。

I think the most important thing about style to me is the hair. It’s what I look at first and it’s also the feeling you get when you have a great hair cut. The clothes and fashion then work closely into bringing your true self out.
個人的に自分を表現するのに1番重要なのはヘアです。私が人と会って一番初めに見るのも髪型だし、素敵なヘアカットをしてもらった時の感情も特別なもの。それがベースであり、ファッションが更に本当の自分に近づけてくれています。

What does "hair" mean for you?
ヘアーとはあなたにとってなんですか？

I’ve always loved hair and for me it is the main thing that shapes a persons style. I love the power it gives someone to be whoever they want to be.
人をかたち作る重要なパートであると思います。髪型でどんな人にでもなれる、そんなパワーを持つ髪の毛が大好きです。

Why do you wanted to be a hair dresser?
なぜ美容師を目指したの？

I knew I wanted to cut hair about 9 years ago in London when I was cutting my friends hair a lot, I cut my boyfriends hair and he then got scouted to be in a Margiela Show in Paris after I cut him a mullet. I felt the power that haircut had. I used to teach myself to cut hair from YouTube and then I trained in a salon to learn technique. I really liked helping people create who they wanted to be through a hairstyle. 
Early on when I started training I met and assisted a hairstylist who used to put on punk nights locally and I became a door girl on her night. She was truly an inspiring woman and hairstylist who shared my love of hair &amp; music and made a career at combining the two and doing hair going on tour with bands. I knew then this is what I wanted to do!
美容師になりたいなと思ったのは9年前くらいのこと。ロンドンで友達の髪の毛をたくさん切っていて、ボーイフレンドの髪の毛もマレット風に切ったらマルジェラのショーにスカウトされてヘアカット（髪型）のパワーを感じました。YouTubeでどうやって切るのかを学んで、その後はヘアサロンで教えてもらいました。人がイメージチェンジする時にヘアカットでそのお手伝いを出来ることがとても好きです。ヘアカットのトレーニングを開始した頃に1人のセッションヘアスタイリスト（撮影などを中心に活躍しているヘアスタイリスト）と出会い、アシスタントを始めました。彼女はパンクイベントも開いていて、私はそこでドアガールを務めたりも。女性としてもヘアスタイリストとしても本当に影響を受けた人で、音楽や髪への愛、すべてをシェアしました。さらにバンドのヘアスタイリングも手がけていて、セッションスタイリストと両方のキャリアを持っていた。私がやりたい事はこれだっ！と思いました。

When a new client comes to you, how do you decide how to cut their hair?
クライアントが来た時どうやってスタイルを決めていますか？

Visually I always get a feel for a person and their style through their clothes and hair when I first meet them. I always sit down and chat with the person, find out what inspires them with their hair and music they might be into. A lot of my clients know my style through looking at my work on Instagram and booking me through this. I feel comfortable in the fact they like and appreciate my style to book me so this allows me the confidence to do what I I want to do. 
I like that we collaborate together to create a cut that reflects them and a bit of myself. People often tell me when they see someone with a cut from me you can tell it was me who cut it. I like that I do have a specific style and it draws from my influences.
はじめに会った時にその人の髪型、服装すべてをまず見て、感じます。そしていつもお客さんと椅子に座って何に影響されてきたとか好きな音楽などを軽く話します。ほとんどの人は私のInstagramを既に見てくれているので、私のスタイルは知っています。だから自分の意見を言う事に自信があるし、何かアドバイスをするにしても言いやすい環境です。お客さんと二人三脚で作っていき完成するスタイルは、少し自分が入っていて好きです。そして私がカットしたスタイルは、ほかの人たちが見ても分かると言われます。特別なスタイルを持っている事に誇りを持っています。

Tell me your favourite 5 bands?
好きなバンド、トップ5を教えてください。

I love lots of punk rock bands, but also I love northern soul, reggae and rocksteady music. Some bands I’m listening to that I love right now are - The Fat White Family, Liliput, Ice age, Decius &amp; my favourite northern soul track by The Pointer Sisters - ‘send him back’
私はパンクロックが好きですが、ノーザンソウルやレゲエ、ロックステディなども聴きます。いま一番気に入っているバンドはThe Fat White Family、Liliput、 Ice age、 Decius。そしてノーザンソウルからは The Pointer Sisters の『send him back』です。

Where you normally go for gigs ?
いつもどこのギグに行きますか？

The Shacklewell Arms in east London is a great old pub/music venue I’m always at. It’s great to see lots of punk, rock, indie new music. But I also go to lots of Northern Soul nights, there’s a great one at the Rivioli Ballroom in south London. And I still head back up north and go to a few with my dad and sister. There’s still a big scene and I love that he’s still involved in it.
東ロンドンにある「The Shacklewell Arms」は古いパブとギグをするスペースが一緒になっていてよく行きます。インディーズのパンク、ロックバンドがたくさん見れていいです。あと、「ノーザンソウルナイト」というダンスイベントにもよく行きます。南ロンドンにある「Rivioli Ballroom」も素敵です。地元である北イングランドに帰って、父と姉と一緒にノーザン・ソールのイベントに行ったりもします。そこではまだまだ活気があって、お父さんも昔と変わらず楽しんでいるのがとても良いなと思います。

小戸紀代子

おどきよこ
ヘアデザイナー。山口県下関市出身 バンタンデザイン研究所/山野美容専門学校通信科 卒業  宮澤結弦氏に2年師事 2005年に独立。 11年に渡英、雑誌広告、ファッションショーなど多岐に渡り活躍中。

ヘアデザイナー小戸紀代子の“WHO ARE YOu ?” vol.6

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Hannah Godley

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