結婚するのも独身で生きていくのも、この時代なら自分で選べる。と思いきや、親や周囲からのプレッシャーはいまだに健在。特に適齢期を迎えた女性なら、「結婚は?」「いい人いないの?」と口うるさい親切を受けたこともあるでしょう。今回の相談者である望美さんもその一人。過去に登場した相談者もそうですが、マイペースな人が多いと言われる六白金星の彼女は、ちょっと変わった理由から結婚をしたくないと思っています。女性が一人で生きていくために、占い師オカンはどんなアドバイスを授けたのでしょうか。
占いのその後…vol.12 結婚しなきゃダメ? 一生独身でいい女

相談者
杉浦望美さん(仮名)
介護関係・34才
六白金星
悩みをざっくり:アラサーの望美さんは結婚願望はないが、親や兄からのプレッシャーをひしひし感じているという。望美さんにとって、婚活をする時間よりも学生時代からファンである歌手を応援する時間の方が大事だという。家族に自分の願望を理解されないことに悩んでいる。
望美の証言「結婚はしない!一人にしてほしい」
私には結婚願望がありません。好きになる人もいません。学生時代から憧れている歌手がいるんですけど、その人と結婚がしたいんです。その人以外には興味が持てません。
しかし、両親と兄が私に「結婚しろ」としつこく言ってきます。兄には結婚して子供がいるので、私が結婚してもしなくても、孫の問題はもう心配無いはずです。
「婚活しろ」とか「出会いを求めろ」とか家族から言われるのですが、ライブを観に行ったり、DVDを見返したりしていると、そんな時間がないんです。私の希望は、誰も私の人生に口出しをしてこないことです。どうすれば、家族は私の結婚を諦めてくれるでしょうか?
オカン:六白金星は今年、恋愛運はいいのよ。ご家族の期待に答えろとは言わないけれど、出会いのチャンスを逃すのはもったいないわね。
望美:わかっています。ただ、結婚する気は無いんです。誰も好きになれません。私は自分が唯一、好きだと思える人を追いかけていたいんです。
オカン:そうなのね。結婚するかしないかは自由だからいいと思うわ。カードには何も出ていないしね。変化もないし、今の状態が続くだけ。
望美:現状維持ってことですよね。
オカン:変化を求めないなら、今のままでいいと思うわ。ただ、未来のことは考えておいてね。話を聞いている限り、ご両親がいるうちは頼れる人がいるからいいけれども、いずれ独りになることは想定しているのよね?
望美:はい。でも、兄がいるので独りになるということはないと思います。
オカン:お兄さんは新しい家庭を持っているのだから、今後、自分の子供のことや奥さんのことで悩んだり、壁に当たったりすることがあると思うの。だから、あなたは「結婚をしない」という選択をしたのだから、最低限、自分自身で物事を解決して、一人で生きていけるようにならなくちゃね。お兄さんに迷惑をかけないように今から準備をしてね。
望美:一人で生きていくために何をしておくべきなのでしょう?
オカン:お金を貯めておきなさい。病気とか自分が生活できなくなった時や、老後のことも考えて、貯金はしておいてね。きっと、ご両親は「結婚が幸せ」、「子供を持つことが幸せ」だという考えを持っているのでしょう。でも、そうとは限らないものね。一人で生きていく覚悟があることをご両親に見せれば、口を出さなくなると思うわ。
占いのその後 家族と向き合った望美さん
「まさか、先生に結婚しなくていいと言われると、あの時は思っていませんでした」と語る望美さん。占い後も、自身の趣味に時間を使っているという。
「今後、迷惑をかけないということを、家族に話しました。でも、年齢のせいでもあると思うのですが、今でも、両親は結婚に期待をしているみたいです」
オカンは望美さんの悩みについて、こう語った。
「“あれをしなさい。これをしなさい”と言うのは簡単だけど、他人の言葉で本人のやる気が出るとは限らないの。あの時、“ああしとけば良かった”って後悔するのも学びの一つ。“婚活をすれば絶対に結婚できるわよ”って誰も言い切れないしね。人生って全てが本人の自己責任だから、望美さんが決断したことに私は何も言えないわ。その代わり、自分が後悔する人生だったとしても、誰のせいにもできないのよ」
しかし、身内は縁を切っても切りきれないのが現実だという。
「面倒をみたり、お金を工面したりと、困っている身内を助けるために苦労をしている人を何人も見てきたから、貯金の話だけはしておきたかったの」とオカン。
一人で生きていくと決めた望美さんの“幸せ”を誰も否定することはできない。しかし、その幸せを続けるためにも、今を満足するだけではなく、自分の未来と向き合う必要があるようだ。
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オカン
2007年に都内の自宅で占いの店をオープンし、これまでの鑑定人数は3000人を超える占い師。タロット、九星気学をもとに、霊感で見える風景や人物をヒントにアドバイスをする。霊感は幼少期からあり、10代の頃から趣味でタロットを始める。本人の希望により、店の詳細と本名は秘密。