肉好き、魚派、ヴィーガンも!
ボーダーレスに囲めるビストロ
下北沢一番街商店街に、ギリシャ語で「中間」を意味するビストロ「meso」が誕生。腕を振るうのは、都内ホテルでキャリアをスタートさせ渡豪しシドニーでシェフも務めた経験豊富な原島正幹シェフ。フレンチの確かな技法をベースに、スパイスや和のエッセンスを巧みに取り入れジャンルにとらわれない自由な料理を表現している。例えば、アボカドの昆布出汁マリネ、炙り〆サクラマスと麹フロマージュブラン、牛ほほ肉のリエットなど季節で変わるデリ盛り合わせは、ワイン好きならボトル1本軽く空いてしまう充実感。店のフィロソフィーを体現するような一皿で心も胃袋もつかまれながらメインを待ちたい。そして、「締めはごはんと決めていた!」という原島シェフ渾身の〆飯もぜひ。メキシコで出合い惚れ込んだ「カルニータス」を独自にアレンジ。フォークでほぐれるほどほろほろに煮込んだスパイシーな豚肉を酒と昆布出汁で炊いたライスにたっぷり乗せたどんぶりスタイルで提供する。これまた器の中に多国籍が混ざり合う逸品だ。ワインは自然派を中心に取りそろえ、希少なボトルもグラス1杯から気軽に味わってほしいというオーナーの心意気もうれしい。混沌と進化し続ける下北沢に現れた「ワインを楽しむ料理店」は、フーディーたちも大満足の一軒となりそう。