新感覚のフレンチ、豪州料理、点心など。気鋭のシェフが手掛ける個性的な店が増え、食トレンドの発信地になっている。美味しいもの天国のこの街を深掘り!短期連載#フーディたちは幡ケ谷に集う
農園直送の希少野菜が持つ底力を堪能。フーディーの街・幡ヶ谷「ripen」
「ripen」
農園直送の希少野菜が持つ底力を堪能
「eatrip」「HASUNE PLANT」という“ファーム・トゥ・テーブル”を実践する名店で腕を振るった白石貴之さんが切り盛りする、新感覚のフレンチ。前職のレストランが併設する農園を中心に、自ら訪れた畑から獲れたてが届く。それらは水菜の花、菊芋、アレッタのように珍しい品種が中心だ。脇芽、皮、花も余さずに使い、素材の個性を引き出す調理法にこだわる。好例は北海道で6年かけて育ったゆり根をまんじゅうに仕立てた一皿。タマネギやニンジンの皮、チーズから抽出したエキスとホエーを合わせた濃厚なソースがゆり根の甘さを際立たせ、野菜の奥深さにハッとする。「種類が豊富になる春は食材の活かし甲斐があります」と、白石さんは目を輝かせる。
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ripen
住所_東京都渋谷区西原2-32-11 パァク・サクラハウス 102
Tel_03-4500-0350
営業時間_18:00〜23:00、日12:00〜20:00
休業日_火、不定休
Photo_Kazuharu Igarashi, Kenya Abe, Kanta Torihata Store Selection&Text_Kei Sasaki Text_Mako Matsuoka