『ミッドサマー』や『へレディタリー/継承』で知られるアリ・アスター監督による新作『ボーはおそれている』(2月16日公開)。いつも不安に怯えている主人公のボー(ホアキン・フェニックス)はある日、ついさっきまで電話をしていた母が突然怪死していたことを知る。母のもとに行こうとアパートを出ると、そこはもういつもの日常ではなかった。現実か非現実かわからなくなるような混沌とした世界の中、ボーは実家に辿り着くことができるのだろうか──。アリ・アスター監督が「悪夢的なコメディとして描いた」という約3時間の壮大な物語を、監督のファンだという俳優の松本穂香はどう体験したのか。
💭INTERVIEW
待望の新作『ボーはおそれている』公開!
アリ・アスター監督の大ファンである俳優、松本穂香との初対談が実現
──松本さんは『ミッドサマー』を観てアリ・アスター監督の作品が好きになったそうですね。
松本 はい。映画館でモザイクも入っていないディレクターズカット版を観ました。不快感が一周回って快感に転じるという初めての感覚でした。その突き抜け方に何度も笑ってしまって。『ミッドサマー』は私にとってホラー映画の概念を変えた作品です。
アリ 『ミッドサマー』は僕の失恋をきっかけに、「おとぎ話を作ろう」と思って制作した映画です。ホラー映画として撮っていた自覚はありますが、おとぎ話の物語の運び方を強く意識しました。映画監督であれば誰しもこれまで見たことのない新しい作品を撮りたいと思うものなので、そういった感想をいただけるのはとても嬉しいです。僕は観客が没入して我を忘れるような映画を作りたいんです。『ボーはおそれている』はとても広大な映画を作ったつもりで、劇中を徘徊する感覚で観てほしいと思っています。
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【松本穂香さん着用衣装】ジャケット ¥92,400(アワー レガシー)、ジャンプスーツ ¥68,200(チカ キサダ)、ネックレス ¥49,500(ボーニー | 以上エドストローム オフィス)03-6427-5901/リング ¥15,400(ソワリー)06-6377-6711
Photo_ Sakai De Jun Styling_Ayano Nakai(Honoka Matsumoto) Hair&Makeup_Izumi Omagari(Honoka Matsumoto) Text & Edit_Kaori Komatsu