元映画監督と、かつて姿をくらました人気俳優の、“アイデンティティと記憶”をめぐる物語──。スペイン映画界が誇るビクトル・エリセ監督による、31年ぶりの新作『瞳をとじて』が日本にやってくる(2月9日公開)。しかも、1973年公開の長編監督デビュー作にしてタイムレスな名作『ミツバチのささやき』で少女アナを演じたアナ・トレントが、同じ役名で出演。50年ぶりに“アナ”役を演じることについて、そしてミステリアスなエリセ監督の素顔について、アナさんに聞いた。
💭INTERVIEW
名監督ビクトル・エリセを盟友女優が語る
映画『瞳をとじて』アナ・トレントにインタビュー。心に残るアドバイスは「神秘を受け入れなさい」

──ビクトル・エリセ監督の長編第1作『ミツバチのささやき』は、当時6歳だったアナさんの俳優デビュー作でもあります。今でも観返すことはありますか?
あんまり何度もではないですが、たまに観返すことがありますね。前回はたしか2、3年前。いまだに映画祭で上映されることもあるから、ほかの出演作より多く観ていて。特別な一作です。
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Text & Edit_Milli Kawaguchi