丸の内ハウス事務局 統括マネージャー 玉田 泉さんに聞いた「あなたが尊敬するワーキングウーマンを教えて!」働く女の流儀 #07

玉田 泉
「丸の内ハウス」は新丸ビル7階の飲食店フロアです。ここから丸の内という街のイメージを発信し、コミュニケーションが生まれる場所にしたいと考えていて、数々のイベントを企画・実施しています。アイデアを得るため、いろんなところに顔を出したり、まわりのクリエイターやアーティストなどの友人たちに刺激をもらったりします。仕事としてミーティングをすると新しいものは生まれにくいんですよね。夜食べたり飲んだりしながら情報交換をして、面白そうなトピックが出てきたらそれをどう仕事にしていくか、皆と相談しながら形にしていきます。
仕事相手を絶対にハッピーにしなくちゃいけないと思っているので、要望はできるだけ叶えたいし、状況を120%くらい良くしてあげたい。意見が合わなかった人も、熱意を持って一生懸命相手にとってもプラスになる提案をしていけば、最後はわかってくれるものです。フロアの全店舗のオーナー社長とデベロッパーを取りまとめていくのも私の仕事。個性的な飲食業界のカリスマがそろっていますが、話し合いを重ねることで信頼関係を築いてきました。そんなふうにやっていくと、もちろんビジネスではあるのですが、皆盛り上がってくる。私たちも、仕事相手も、そしてお客様も、皆がハッピーにならないといい仕事をしたとはいえません。
時には仕事相手とギスギスすることだってありますが、それはちゃんとコミュニケーションが取れていないから。メールは書くのに時間がかかるわりにお互い誤解したままやりとりが長く続いていくこともある。1回でも電話でしゃべったり、実際に会うと、解決してしまうことが多い。何かトラブルが起こった時も、綿密なコミュニケーションを取れていればいい打開策が出てくるものなんです。
名刺入れは気分や季節、洋服に合わせて変える。「人と会う機会が本当に多くて、1カ月で100回以上名刺交換します。3回会うと縁がある人なんだな、と思います」
イベントをきっかけに交流が始まった大好きなアーティスト、河原シンスケさんがiPhoneに油性ペンでイラストを描いてくれた。「これを見るといつも癒されます」
次のバトンは・・・
ニッポン放送 取締役
檜原麻希さん
「男性社会の中でがんばっている女性の希望の星。 業界で知らない人がいないほど存在感を放っています。」
by 玉田 泉さん
たまだ・いずみ≫ 三菱地所在籍中は環境をテーマにした「大手町カフェ」を立ち上げ、丸の内の街づくりに携わる。現在丸の内ハウスでは10周年記念イベントと蜷川実花の写真展を開催中。