平成元年生まれのオタク女子4人組からなるグループ「劇団雌猫」が、オタク心を持つ読者の日頃の悩みをズバっと解決。応募フォームに集まったお悩みに、メンバーである、かんさん、ひらりささん、もぐもぐさん、ユッケさんが月替わりで回答します。前回のお悩みはVol.27 SNSを見ていると友達が羨ましくなる。どうすればいい?
推しの今後が不安。どうやってオタ活を楽しめばいい?【劇団雌猫 愛と浪費のおなやみ劇場 vol.28】

質問
今月の悪友:ちゃねさん
とある事務所のデビュー前のグループを推しています。彼らの半年ほど前にできた別のグループは人気も知名度もうなぎのぼりで、次のデビューは濃厚と囁かれる中、私の推しのグループの知名度はなかなか上がりません。ずっと応援していたいのに、いつかグループがなくなったらどうしようと思ったら、先のことが不安でオタ活が楽しめなくなってきました。そういった時の乗り切り方などあれば教えて欲しいです。
劇団雌猫からのアドバイス
今月の回答者:もぐもぐさん、ユッケさん
ユッケ 今回はもぐもぐとユッケでお送りします!相談者さん、アイドルを推している中で不安を抱えちゃっているとのことだけど、最近は特にこういう悩み多い気がする。オーディション番組も増えてきたし、なかなか推しが報われない…という悔しい思いをしている人は多そう。
もぐもぐ オーディション番組はまさにその不安をエンタメに!みたいな感じだしね。私は好きなアイドルをゆったりのんびり応援しているタイプのオタクなので、そこまで不安に駆られることはないけど、比べられてどうしても焦っちゃうのはわかる!
ユッケ もぐもぐさんのオタ活、健康的!でもさ、売れるとか売れないとかって本来は本人や事務所の問題であって、オタクにはどうしようもできない部分も大きいから。オタクがそこまで責任を感じたり抱え込んだりする必要はないよね。
もぐもぐ それは本当にそうだよね。やっぱりこれだけオタクが焦っちゃうのって、どうしてもライバルグループを意識させられるから。自分たちにも何かできることがあるのでは?って責任感じすぎちゃうからでさ……。
ユッケ 最近は、YouTubeの再生回数上げなきゃとか、番組にリクエストメール出さなきゃとか、ファンが推しへの気持ちを数字で示さないといけないっていう圧がすごいもんね。
もぐもぐ オタ活自体がつらいというより、競わされるのがしんどいんだよね〜。
ユッケ もちろんファンの行動が力になる時もあるし、そういう活動もイベント的に楽しめるのならいいんだけど、義務を感じてしまうなら無理にやらなくてもいいんじゃないかなって。
もぐもぐ つらくない程度に、程よく距離を取るのは大事だよね。それに、もしデビューしたとしても、そういう競い合いみたいなものって続くじゃない?比べ始めたらキリがないし、「なんで私の推しはこんなに素敵なのに〇〇より売れないの!?」って永遠に思い続けてしまう負のループ……。
ユッケ どの世界線に行っても運営への不満はつきまとう、それがオタク…。それはもう仕方のないことだとして、うまく発散する方法を考えてみるのはどうだろう。オタク友達と気持ちを共有してストレス発散するもよし、めちゃくちゃアツいステマブログを書くもよし、現場に入りまくってペンライトを振り続けるもよし。
もぐもぐ 一旦、不安な気持ちは置いといてね。めちゃくちゃ前向きでいいね。
ユッケ あとは、「まさか私たちの推しが解散とかするわけないじゃん!」っていうポジティブな思考のオタク友達を作るのも手。一人で考えてるとどうしても悪い方へ悪い方へ考えちゃうから、楽しくオタ活できる仲間を集める。
もぐもぐ テンションが会う友達は大事!直接友達にまでならなくとも、そういう人がSNSのタイムラインにいるだけでも精神衛生上良さそう。
ユッケ そうそう。ポジティブな発言をするオタクだけをフォローしておいたら、心が穏やかになれるよ。ネガティヴなこと言って動揺させてくるオタクは、片っ端からブロックや!(過激派)
もぐもぐ あとは綺麗事かもしれないけど、推しに対する願望の方向を変えるのもいいかも。
ユッケ 願望の方向、というと?
もぐもぐ たとえば「デビューしてほしい」「人気が出てほしい」「ずっとこのメンバーで続けてほしい」って期待しても、未来のことだから不確実じゃない?それよりも「今やっているこの仕事、楽しんでやれてたらいいな〜!」とか「今のメンバー超雰囲気いいから、仲良しなところもっと見たいな!」とか、それくらいにスケールを抑える。
ユッケ なるほど、未来じゃなくて今の推したちを全力で楽しむんだ。
もぐもぐ 私はNMB48や宝塚歌劇も好きなんだけど、基本的には卒業前提の文化なんだよね。いつかいなくなるのが当たり前だからこそ、「私が好きなこの人たちが一緒に活動しているのは今しかないんだから、今を目一杯楽しむぞ!!」っていう気持ちで見るようにしてる。「うっ…卒業しちゃったらつらい….」と思ってると、つらい気持ちに引っ張られちゃうから。
ユッケ 光のオタクだ…。でもたしかに「今日卒業発表するかも」と思ってるより、「今日の推しを楽しむぞ!」と思ってる方がハッピーだよね。それから私は、言霊も信じてるよ。
もぐもぐ 突然のスピリチュアル!?
ユッケ(笑)。実際これまでオタクやってる中で、言霊の力を感じたことが結構あるのよ。たとえば「〇〇くんってこういう役が似合いそうだからいつかドラマでやってほしいなー」ってツイートしてたら、本当にそういう役が来たりとか。
もぐもぐ すごい!テンションあがるやつ。
ユッケ 偶然なのか、もしかしてドラマの制作部がツイートをみてくれたのかはわからないけど。でも、「〇〇くんたちのグループ、解散しちゃうかも…」みたいな不安をツイートをしてしまうと、仮にそれを本人たちが見なくても、関係者が見て「へ〜、このグループ人気ないんだ」「じゃあ特集するの、やめておくか」ってなるのは普通にあり得ると思うの。
もぐもぐ あ〜〜なるほどね。SNSの時代ゆえに。
ユッケ そう。だからこそ意識的に「〇〇くんたち、このまま仲良く楽しくやりたいこと全部叶えちゃうだろうな〜!」って、アッパーなツイートを毎日していく。これがオタクの言霊信仰。
もぐもぐ そのまま使えちゃう例文じゃん。素晴らしい。
ユッケ オタクが100人いたら好きになるアイドルも100通りだし、CDの売上とかいくら比べられたとしても、自分の好きなアイドルが自分にとっての一番だってことに変わりはない。その気持ちを忘れずにいたいな。
もぐもぐ そうだよね〜。星の数ほどいる人間の中で彼ら・彼女らは芸能の道を選んでくれて、そして今の素敵なメンバーと巡り合ってグループでいてくれているわけだもんね。それだけでハッピーなことだ!!
ユッケ くーっ、アイドルとアイドルの出会いも、アイドルとオタクとの出会いも運命的だわ。
もぐもぐ 仮にグループが解体にならなくても推しメンが芸能以外の人生を選んでいくこともあるわけだけど、それでも地球のどこかで幸せでいてくれたら嬉しいなって思うもん。
ユッケ 好きな人が幸せでいてくれたらそれが一番だ。もし不安で闇落ちしそうになったら、自分の幸せと推しの幸せを同一視してないか、客観的に見つめ直してもいいかもしれないね。
もぐもぐ 推しもファンも幸せでいられるように、うまく不安を乗りこなしてオタ活していこう〜!
☆次回 ユッケ・かんが登場します☆
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