大胆にリノベーションを施したり、所狭しとお気に入りの雑貨を並べたり…自分の“好き”に忠実な人の部屋をスナップ。隅々までアイデアにあふれた実例を、これからのインテリアの参考に。短期連載 #十人十色のマイルーム
ウッドの階段に囲まれたすり鉢型リビング。PR・横谷佳世子のお部屋
十人十色のマイルーム vol.7
コミュニケーション、PR
横谷佳世子
ウッドの階段に囲まれた
すり鉢型リビング
子どもを授かったのを期に築9年の一軒家を夫婦で購入。玄関で靴を脱ぎ短い階段を上がると一部が吹き抜けの大きなリビング&ダイニングに出る。表通り側と隣家に面した側は階段に囲まれていて、まるで劇場やスタジアムのようにすり鉢状になっているユニークな空間だ。このフロアからもう一つの短い階段を下がればキッチン&バスルームへ。半階分、階段を上がると4mのカーテンをつるした窓際の廊下のような細長い空間で、書斎机が置いてあり、またテラスにも出られるようになっている。さらに半階分上がると寝室につながる。
「北側が全面、2階の床から天井までガラス窓になっていて、薄いカーテンを閉めていても室内が明るいんです。それに半階分ずつフロアがずれているので、お隣や通行人の視線をうまくかわすことができます」
インテリア計画はまず結婚当初に買ったキリムから始まった。その赤系の色に合うように、階段に作り付けのソファの張り地を赤っぽい色に作り直した。暖色トーンにチーク材のキャビネットや〈アクメファニチャー〉のダイニングテーブルもすんなり調和。柱と玄関やキッチンの壁が黒いので、ダイニングチェアを黒にするなど、要所で引き締めるようにしたという。
「階段に観葉植物やドライフラワーを置いたり、本棚代わりにしたり。子どもが大きくなったら階段を座席にしてプロジェクター上映会ができるかもと楽しみです」
Photo_Yuri Manabe Text_Mari Matsubara