お金持ちの人ってみんな占い師さんがついてるんですか?――みんな気になる噂を、お金と経済のプロ・加谷珪一さんに聞くと、お金と占いの「コツ」が見えてきます。占いに行くか迷っているなら、押さえておきたいお話し。
「占い」を有効活用するために知ってほしいこと:お金に愛されるためにvol.4

みんな専属占い師がいるわけじゃない
占い師に注目が行きがちですが、お金持ちや成功者には、同様にカウンセラー、コーチングを頼る人も一定数存在します。この3者の特徴を簡単に説明すると、こんなイメージです。
占い師:スピリチュアル的
カウンセラー:メンタル寄り
コーチング:実務的なソリューション
占い師とカウンセラーは似ている部分があります。稼げる占い師とカウンセラーって、単に「占い」や「カウンセリング」の部分が重要なのではありません。彼らが何をしているかっていうと、「相手が何を求めているか」を察知して、最終的にそれを後押しする言葉を掛けている。これが出来ると、相談者にずっと贔屓にしてもらえる。なので、一種の心理ゲームとも言えますね。
決断を後押ししてくれるならいいけど
「占い師」を本当に頼るようになったら終わり
お金持ちのすべてが占い師にお願いしている、というのは間違いです。なかには、絶対に行かない! という人もいますが、こういう人に全くスピリチュアルの気がないというのも誤解です。
私もそうですが、何か決断したいとき「これはイケる!」という感覚は理屈じゃ語れない。これを「勘」と捉えるか、「天命」と捉えるかはその人次第。「占い師がそういったから~」と思うかどうか、そういう話です。
占い師に毎回毎回頼りっきりの人もいると思いますが、このタイプはどこかで破綻します 苦笑。だって、占い師は、相談者が何を望んでいるかもよく分からず、どうすると上手くいくかも分からないまま、何かしらの答えを出さなきゃいけなくなる。そうすると、どんなに勘の良い占い師でもどこかでハズれます。結果、どちらも潰れちゃうんですよ。
自分が何をしたい・するか分かっていて、最後の「儀式」として、後押ししてもらうために、ゲンを担いだり占い師を利用する人だったら大丈夫ですけど、お金持ちが本当に占い師に頼るようになってしまったら、もう終わり。確実に破綻します。
俗に言われている、お金持ちが占い師を利用する説は、「儀式」として、後押ししてもらうためっていうことだと思いますよ。
超合理主義な楽天の三木谷浩史会長兼社長だって、必ずお正月に社員を引き連れて愛宕神社を参拝しています。これで経営判断が変わるわけではないでしょう。それでも神社に来るっていうのは「ゲン担ぎ」に何かしらの役割があるんでしょうね。
私たちの知らない世界もある
ワイドショーの報道などで芸能人と占い師の関係に迫ったものもあります。経験と推測が半々くらいになりますが、こういった場合の相場はほぼ言い値で、相談者と占い師をつなぐブローカー的な存在もいるようです。
ちょっと怪しいな、占い師にハマっているな、という匂いはすぐに分かります。
・それらしいアクセサリーを身に付けている人が圧倒的に多い
・「最後は気持ちだから!」という台詞回しが多い
自分の望みをまず理解してから
話が若干アングラな方向にいきましたが、要するに、決断する時に何かしらのスイッチが欲しいっていう人間の欲求なんです。それが占い師でもカウンセラーでもいい。だから、逆に言うと、占い師やカウンセラーは、相談者の欲求を見抜いて、実現に近づけるために気持ち的な後押しをしているだけ。
さらに言えば、「占い」ってなると「当たった、当たらない」の話になったときに、毎回あたるものでもない。それでも相談者に満足感を与えるには「聞いてよかった」と思わせる能力も持ち合わせてないといけない。だから、本当に稼げている占い師やカウンセラー、コーチングは相当なビジネスのプロと言えます。
しっかりとでもぼんやりとでも、自分の望みや目的を分かったうえで、プロの占い師やカウンセラー、コーチングを利用するのは、1つの手だと思いますよ。
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加谷珪一
経済評論家。仙台市生まれ。東北大学工学部原子核工学科卒業後、日経BP社に記者として入社。野村證券グループの投資ファンド運用会社に転じ、企業評価や投資業務に従事。その後、コンサルティング会社を設立し代表に就任、中央省庁や政府系金融機関など対するコンサルティング業務に従事。経済、ビジネス、マネー、政治、ITなどの分野で執筆を行っており、多くの媒体で連載を持つ。「加谷珪一の分かりやすい話」にて、お金から社会問題まで、日々情報を更新中。