2022年に公開されたA24発のホラー映画『X エックス』。その前日譚で、シリーズ3部作の2作目『Pearl パール』がいよいよ日本にやってくる。引き続きタイ・ウェスト監督と主演のミア・ゴスが組み、さらに共同で脚本も担当。映画スターを夢見るパールは、いかにして超危険なシリアルキラーに変貌していくのか。この恐ろしくもどこか普遍的な物語に、二人が込めた思いとは?
💭INTERVIEW
『Pearl パール』タイ・ウェスト監督&ミア・ゴスにインタビュー
怖いけど切ないホラーヒロイン像はどう生まれたか
──『Pearl パール』は、前作『X エックス』に登場するシリアルキラーの老婆パールの、若かりし頃を描いた続編にして前日譚です。タイ監督は普段はよく一人で脚本を書いていると思いますが、今回はミアさんと共同で手がけています。なぜでしょうか?
タイ 『Pearl パール』の脚本に着手したのは、『X エックス』の撮影直前。ロケ地のニュージーランドでは当時、入国後の隔離措置が義務づけられていて、その期間中に考え始めたんだ。最高のシナリオはもちろん続編として映画化することだったけど、まだA24の確認をとる前だったから、最悪『X エックス』のバックストーリーになればいいかと思って。ミアは『X エックス』で年老いたパールを演じることになっていたから(*主人公の若い女性マキシーンとの2役を演じた)、『Pearl パール』の脚本にはミアの声が必要だと勘が働いて、声をかけたんだ。
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Edit&Text: Milli Kawaguchi