街に出れば右も左も観光客!な2025年の東京。彼らの視点を通して慣れ親しんだこの街を見てみたら?海外を拠点に活動するデザイナーやスタイリストに、お気に入りの過ごし方を教えてもらいました! #海外クリエイターに聞く、東京の楽しみ方
〈シモーネ ワイルド〉デザイナーに聞く、東京の楽しみ方
日常のワンシーンから仕事への気づきをもらった

〈シモーネ ワイルド〉デザイナー
SIMONE WILD
日常のワンシーンから
仕事への気づきをもらった
今年1月に初来日を果たしたシモーネさんは、日常風景に刺激を受けたという。「昔の風情が残る谷中銀座を歩いていたら、たまたまお祭りの日でお餅を作っている人たちがいたり、お煎餅の工場を見かけたり。『神楽坂 鮨 りん』で食べた“おまかせ”のランチでも、職人技に感動しました。江戸前寿司が好きなら、ぜひ行ってみてほしいです。でも、他のお寿司では満足できなくなっちゃうかも(笑)。とにかく今回の滞在では食、服、建築とあらゆる面で細部まで心血を注ぐ日本の文化に感化され、私も背筋が伸びました」。もう一つおすすめしたいのが、夜の散歩。「到着初日、時差ぼけで寝付けず散歩に出たのですが、東京の空気に穏やかに体がなじんでいくような感覚になりました。それに、夜の都会を歩いていてこんなに安全だと感じたのは初めてでした。活気がありながら、静か。繁華街のビルには隠れ家のようなミュージックバーもあるから、音楽好きならぜひ。私たちのお気に入りは新宿の『Spincoaster Music Bar』です」
Illustraion_Erika Horiuchi Text_GINZA