GINZA特別編集ムック『22時の冷蔵庫 小さな夜のおやつレシピ44』好評発売中!記念のスペシャル対談はこちらから。
22時に開ける冷蔵庫は明日からの元気をくれる宝箱だ。ほんのちょっとしたご褒美が入っている。自分を励ますために、今日もまた扉を開ける。
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果物を買うということはすこしだけハードルが高い。
お値段が高いというものもあるが、たとえば苺一パック、蜜柑一袋を買って食べ切れるかという葛藤もある。
これくらい食べるだろう!と買った結果、食べきれずに“わるく”してしまうこともあった。勢いを常から信じることは危険だと学んだ。冷凍したりジャムにしたりと、手間と時間をかけてあげることでそれを逃れるという手もあるが、できればその場でおいしくいただきたい。
食べるタイミングを逃し、すこし熟れすぎてしまったものを焼いてみたことがある。
・苺…好きなだけ(新鮮なものでも、熟れすぎてしまったものでもOK)
・砂糖…苺全体にまぶせるくらい
・バルサミコ酢…大さじ1/2ほど
・ブッラータチーズ…1個
・黒胡椒…ひとふり
足が早い苺。気がつくと傷んでしまっていることもある。
そんな苺の傷んだところを除いて使う。
半分にカットした苺にお砂糖をまぶす。全体にいきわたるように軽くかき混ぜる。
30分ほど置いておくと、きれいな苺色の水分が出てくる。
しっかり出てきた水分と共にフライパンへ。苺の表面に軽く焼き色がつくくらいまで火にかける。ふわっと漂う苺の甘酸っぱい香りがたまらない。
溶けたお砂糖のきらきらしたヴェールをまとった苺をブッラータチーズと一緒に器に盛り付ける。
バルサミコ酢を回しかけ、黒胡椒をぱらり。
食べる前にまずは深呼吸して楽しむ。半分ジャムのようになった苺の香りと甘みがググッと底上げされている。
温かいままでも、冷めてもおいしいのがいいところ。
開けずに取っておいた赤ワインと一緒にいただこう。贅沢な22時を堪能しよう。
広告、ウェブ、雑誌、アパレルなどを中心に活動中のファッションイラストレーター。
主なお仕事にファッションブランド「KEISUKE YOSHIDA」とのコラボレーションなど。
instagram: @natsuki_kurachi